明日は他人の私へ。

 

新年早々、
アスペモラ夫が
なにをしたいのか分かりません。

 

わかった試しなど
これまで
一度もなかったんでしょうけども。

 

寒い季節になると
麦茶の消費量が減ります。
が、
アスペ夫には
そういう変化が我慢できないらしく。
夏場は麦茶ポット2本作ってるのを
冬場は1本にしよう、
なんていうのができません。

 

結果、
誰にも飲まれず
濁り、
腐っていく麦茶。

 

捨てたことがバレると
キレるので、
夫自身が
腐ったことに気付いて
捨ててくれることを祈るのですが。

 

アスペモラ夫は
たいへんな吝嗇家。
捨てることが大嫌い。

 

「麦茶、飲んで」

 

と新年早々、
モラ夫が子どもに凄んでいるのが聞こえました。

 

マズイ。
子どもが言いなりになって飲む前に
飲んだふりで捨てなくちゃ。

 

夫がキッチンから離れるのを
待ってましたが、
なかなか離れない。

 

子どもも
言われてすぐに
麦茶を飲みに立つ様子もないので
気が緩んでその場を離れてしまいました。

 

私がいないその間に、
子どもは腐った麦茶を飲んでしまったそうです。

 

一口、
くちに含んで変な味がしたので、
その一口だけ飲みこんで、
あとはパパに見えないように捨てたという。

 

一口だけとはいえ、
そのあとしばらくグッタリと寝込んでしまいました。

 

こういうことは、
モラ夫は必ず、
まだパパに反抗できない
一番下の子に命令します。

 

上の子ふたりはもう、
腐ってるじゃん、ヤだよ、
と言いなりにならないから。

 

下の子を、
ごめんね、目を離してしまってごめんねと抱きしめてから、

まだ麦茶ポットに残っていた麦茶を捨てました。

むわっと、
腐ったイヤな臭いがしました。

 

「どうしていつも腐った麦茶を下の子に飲ませるの」

 

声を荒げないよう
注意して問いかけましたが、
アスペモラ夫はちょっと顔をあげただけで、
私のほうを見ることもなく、
またモンスター狩りに戻っていきました。

 

話しかけても返事をしないのは、
返事をするかどうか考えてるからだ、
と怒鳴られたことがありますから、
今回もそうですね。
考えて、
返事をしないことに決めたんでしょうね。

 

こういう話を周囲の人にこぼすと、
だいたいこんな返事が返ってきます。

 

「腐ってることに気付かなかったんじゃない?」

「娘ちゃんをからかっただけなんじゃない?」

 

後者は、
あの睨みつける顔つきとチンピラみたいな口調を
見ても聞いてもいないから、
朗らかにそんなことが言えるのはわかります。
アスペやモラのあるあるで、
夫はたいへんソトヅラがよろしい。

 

前者はね、
グッタリした子どもが
話してくれました。

 

「パパにね
 麦茶飲んだか!
 て聞かれたから
『うん、飲んだよ』て
 こたえたの。
 そしたらパパ、
 ビックリしてた」


私が「どうして腐った麦茶を」と言えたのは、
それを聞いたからです。

 

腐った麦茶を私や子どもに飲ませるのは、
これが初めてではなくて。
一度目は、
「腐ってるなんて知らなかった!」
と笑顔で驚いたふりをされました。

濁って浮遊物がたなびく麦茶ポットを見ながら。

 

二度目のターゲットは私。

やはりコップに注いだ時点で
むわっとイヤな臭いがしたので捨てました。

カラになった麦茶ポットに、
「全部飲んだの?」
と驚く夫。

捨てたなんて言ったらキレ散らかされる、
と怯えながらも
正直に言いました。

腐ってたから捨てたって。

 

そしたらねえ、夫が笑顔で言うんです。

「やっぱり? 俺は飲んだからもう下痢がひどくて」

 

ええ……
飲んだら腐ってるって分かるやん?
そのうえで、
妻に、
飲めって睨みつけたわけ?

 

今回も、
「飲んだよ」
と子どもが答えたら
パパは驚いたという。

 

腐ってるって、
分かってて
飲め!
て脅しつけたんですね。

 

本当に、
なにがしたいのか分からない。

 

ひとつ思い出したのは、
会社の共用冷蔵庫事件。

個人のものを入れるときは
名前を書いておくのだけど、
夫はそれを
賞味期限が切れてるから
という理由で
持ち主に黙って食べた。

それでお腹を壊したと
嬉しそうに話してくれました。

 

これに限らず
腐ったものを食べてお腹を壊した話は
いろいろと嬉しそうに
ニッコニコで話してくれます。

 

夫の、
生ゴミからの拾い食いといい、
おそらくお腹を壊すことが、
食物を無駄にしないで食べた!
という快感をもたらしているのかもしれません。

 

そうだとしても、

 

アスペモラ夫ひとりの趣味にしといてくれよ。

 

子どもに強要するなよ。

 

もうひとつの麦茶ポットは、
まだ冷蔵庫で、
濁って、
煙でもたなびくような白い浮遊物が
螺旋を描いています。

 

新年早々、
こんなことを書くのもとって話ですが。

過去の日記を読み返していたらば、

アスペモラ夫の所業は
結婚生活を穏便に維持するため忘れようとしていたけれど
いざ私の精神が崩壊して離婚しかないというときに
夫はなにも悪くない
なんてことになったら困るよなって、
記録としてここに書くことにした、
なんていう記述を見つけました。

 

それでもまだ
思い出すのもしんどくて
下書き状態で保存していることはあるけれど。
書き留めておくのです。

 

ではまたいずれ。

ごきげんようごきげんよう。

 

   明日ありと思ふ心の仇桜夜半に嵐の吹かぬものかは  親鸞