7月の三連休を使ってこんぴらさんに行った。

こんぴらさんとは琴平町にある金刀比羅宮のこと。

奥社まで1368段あるというだけあって参拝と呼ぶにはハードなコースだった。


そして三連休の四国は生憎の天気。

僕は3日とも四国を回ったが、文字通り1度も日の目を見ることはなかった。


いや、生憎どころではない。憎悪。

憎悪の天気だ。中腹にある旭社についた頃には土砂降り。

誰一人として本殿に上がろうとする観光客はいない。


しかし、そんなときこそ逆にテンションが上がってくるのが僕だ。


こんな土砂降りの中で有名な神社を参拝させていただける機会なんて人生に何度あるだろう。


しかも1368段ときた。

これはもうお祭りだ。

こんぴらさんが来いといっている。


いくしかねぇ!!


もう踏み出す足が止まらん。

本殿越えて奥社の参道まで行くと霧が立ち込めた。映画のワンシーンのよう。

こんな演出もあるなんて、やってくれる。


数十メートル先の世界が見えない。

見えないから歩く。目を見開く。

手探りで自分の知覚世界を広げていく。


これぞ旅の醍醐味だと思う。


悠々自適に…というのも旅として認める。

だけど、やはり自分にはこういうのが性分にあってるんだなと思う。


奥社についたら3日間無事だったこと、世話になったことに手を合わせた。ありがとう四国。楽しかった。