ノマドとして働く人は、基本的にネットを使って仕事をしています。その業種はいろいろありますが、仕事の受注方法として「クラウドソーシング」を用いている人も多いです。
クラウドソーシングとは何か、どんな方法で仕事を受けているのか、そのメリットとデメリットについて、考えてみました。
クラウドソーシングとは
クラウドソーシングとは、ネットなどを使って不特定多数の人の中から人材を募り、仕事を発注受注するシステムのことです。
英語では、「Crowdsourcing」と表します。クラウドというとクラウドサービスを思い浮かべる人もいると思いますが、クラウドサービスのクラウドはCloud(雲)で、クラウドソーシングのCrowd(群衆)とは別物です。
クラウドソーシングは、数年前から日本でもだんだん一般的になってきました。主にネットを使って人材を探すので、場所にとらわれず広い範囲から希望にマッチした人材を探すことが容易になります。
仕事を探す側も同様に、多くの企業や個人事業主の中から自分の条件に合った仕事を探しやすくなります。
クラウドソーシングのデメリット
そう書くと、とても良いシステムのように聞こえますが、メリットばかりではありません。
1.報酬金額が下がる
クラウドソーシングのメリットとデメリットは、仕事を発注する側と受注する側では少し異なります。
まず、報酬金額が通常よりも安くなることが多いのが特徴です。これは、発注側としてはメリットですが、受注側にとってはデメリットです。
また、クラウドソーシングでの報酬(賃金)が下がることで、市場全体の同業界の賃金が低下する可能性もあります。クラウドソーシングにかかわっていないワーカーでも報酬額を下げなくては仕事が受注できなくなることだってあり得るわけです。
なぜ、報酬が安いのか
日本でスキルが必要な仕事は、「経験」がとても重視されます。たとえ、自分は十分な技術があると考えていても、経験の浅い人にはいい仕事は回ってきません。クラウドソーシングにはそういった人もたくさん登録しています。
クラウドソーシングでは、主に双方が条件に納得して契約することで仕事が始まります。このため、発注側としては応募の際に少しでも安いコストで人材を集めようとします。
クラウドソーシングに登録している経験不足の人や初心者は、こういった報酬金額の低い仕事にも応募してきます。少しでも経験を積みたいと考えているので、当然ですよね。
結局、安い報酬金額でも応募してくる人がいるから、通常の市場よりも賃金が下がってしまうという現象が起きています。
2.いつも希望通りの人材とは限らない
また、お互いに最初は条件に合っていたと思っても、仕事を進めていくうちに、何かとトラブルが起きることもあります。
よくあるのは、相手と連絡が取れなくなってしまうことです。
もちろん、双方の間にはクラウドソーシングの会社が第三者として介入しますので、成果物を納品したのに報酬が支払われないというような最悪のケースはごくまれです。
しかし、納品した後の連絡が遅い、納期を守らない、最初の契約内容以上の仕事を要求される、というようなトラブルは起きています。
クラウドソーシングで受注できる仕事
クラウドソーシングで受注できる仕事はとても幅広いです。
クラウドソーシングは、働きたい人と雇いたい人を結びつけるマッチングシステムですので、すべてがウェブで完結する仕事ばかりではありません。しかし、多くはデータ等のやり取りで仕事が完了し、オフィスなどに出向く必要がないものが主流といえます。
技術が必要とされる職種としては、ウェブデザインやアプリ開発、翻訳・通訳、イラスト作成、ロゴ作成などがあります。
初心者や未経験者向けの案件としては、ウェブライターといったスキルアップできるものもあれば、データ入力やテープ起こしのようなだれでも簡単に作業できるものまでいろいろです。
ただし、ウェブデザインやアプリ開発、翻訳などは、自宅のオフィスで行っている人が多いように思います。ですから、厳密にいうとノマド族のカテゴリーに入るとは限りませんね。
クラウドソーシングに登録する方法
もしあなたがノマドワーカーになりたいのであれば、ウェブライターという仕事はおすすめです。ライターの仕事は基本的にネット接続とパソコン(スマホやタブレットでも可)があれば成立します。
特別な知識やスキルがなくても、すぐに作業をすることも可能です。
まずは、クラウドソーシングのサイトに無料登録するところからはじめましょう。
クラウドソーシングのサイトは、それぞれに特徴があり、扱っている案件もまちまちです。いつも自分の希望通りの仕事が見つかるとは限らないので、複数のサイトに登録しておき、その都度自分に合った案件を選択していくのが賢い方法です。
⇒ウェブライターとして効率よく稼ぐなら最低登録しておきたい5つの副業サイト

