セックスアンド・ザ・シティが映画化され、来月公開になる。
シリーズすべてを見たSATCファンの私としては、実に楽しみで、早く見たいと試写会に応募したほどである。
さらに告白すると、3年前にニューヨークに行ったときには、SATCの撮影に使われたバーやレストランに行って感慨にふけったほどのミーハーファンなのだ。
SATCの何が好きかというと、
自分と年齢的に似通っている女性主人公たちの「生活を楽しむこと」「男性さがし」に対しての、テレも隠しもしない貪欲さが、見ていてあほくさ、と思いながらも、何か安心できるからだ。
生活臭の全くないキャリア女性が4人集まって話すことは、内容的には過激だけれど、本質的には女子高生とあまり変わらないところも面白い。
特に、主人公キャリーは、特に美人なわけではないが、こじゃれた感じと、頭がいいんだか悪いんだかわからない行動がかわいくて憎めない。
4人のタイプのどれがいい?と言われれば、私は間違いなくキャリーに感情移入をしてしまうタイプだ。
しかし、SATCのドラマの設定に関しては、一つ大きな疑問がある。
それは、キャリーの「セックス・コラムニスト」という仕事のこと。
「セックス・コラムニスト」ってなんだ?
そんな職業が、あるんかい。
日本で言う「エロ作家」のこと?
どうも、どこかの新聞の「セックス・コラム」を担当しているということなのだが、
まず、「セックス・コラム」を載せている新聞というのはどんな新聞か!と不思議だし
(日本ではスポーツ新聞しかあり得ないが)
もし大新聞にせよ、一新聞の一コラムを担当しているだけのライターが、
なんで日々違う服を着てパーティ三昧、一足10万近いマノロ・ブラニクの靴を履けるのだ。
他のメンバーに関しては、弁護士、広告代理店経営、お嬢様、というふうに、生活水準の高さが納得できるのだが、
どうしてもキャリーだけはその部分が謎だ。
アメリカでは(ニューヨークでは)これもありです、と言われればそれまでだが。
単なるドラマを面白くするための設定であろうこんなつまらないことにひっかかるようになったのは、
同じライティングの仕事を始めてからだ。
自分の結構ハードな仕事のしかたと比較をすると、
ベッドの上でちょこちょこっと書くだけで、なんやら優雅な生活を送ってるキャリーが、
くそ、うらやましいな、と思うだけなのである。
しかし、日本ではあり得ない仕事だよな~、「セックス・コラムニスト」。
まあ、私に書けと言われても、ぜったい書けないんだけど(笑)。