愛媛で思ったこと | Stay Hungry, Stay Foolish

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仕事90%で突っ走ってきたこの7年。そろそろ形にする時がきたかな。

新居浜、そして今治での取材を終えて帰京した。


今回の取材は、某IT企業の愛媛支社の事例。


サーバーなどのハードウェア販売と、受託開発(オーダーメイドのシステム作り)を事業とされている会社である。


愛媛は住友系を中心とし、工場が多いところだ。石油プラントからタオルまで業種は様々。


今回訪問した二都市もまた、そこかしこに工場が建ち並ぶ地域である。



松山空港から空港タクシーで新居浜に入ると、


降りたところは、灰色のプラントがスペースマウンテンのように見える場所。


町ゆく人のほとんどが作業服、という「工場の町」の風景であった。


東京のビジネス街を見慣れている目には異次元の世界にも写るのであるが、


日本の「ものづくり」の現場はこうなのだ、ビルばかりが密集する東京は逆に特殊なのだ、と


自分の視界が偏っていたことに気づく。




それにしても「IT」は、「インフォメーションテクノロジー」なのである。


何を無知な、当たり前のことを、という誹り恐れず言えば、


今までIT事例というと、最先端のソフトウェアとか、ネットワークとか、セキュリティのことだと思いこんでいた。


でもそれはほんの一部で、


工場という、「法則性のもと、品質をそろえたものを大量に作り出す」現場において、


「ここの生産ライン管理の、ここが大変だからなんとかしてほしい」「はい、わかりました」


というシステム開発が、インフォメーションテクノロジーの原点なのかもしれない、と感じた。



工場が非効率であってはいけない。非効率ではものがうまく生み出されない。


非効率を効率化するのがIT。ここ愛媛だけでなく、日本全国津々浦々、ものづくりの現場においては生産管理などの分野をITが支える。


その痛いほどの重要性を、


東京にいては頭で理解するだけで終わっていたところだ。



さらに、受託開発にある、システムを発注する側の思惑と発注される側の論理のせめぎあい。


2つの取材を通してそれを垣間見ることができたのも、もうひとつの収穫だった。




初の受託開発の愛媛事例、がんばって書きます。