むずかしいことをやさしく | Stay Hungry, Stay Foolish

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仕事90%で突っ走ってきたこの7年。そろそろ形にする時がきたかな。

作家・井上ひさしさんは色紙に、


「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをゆかいに、ゆかいなことをまじめに


という言葉をよく書くそうである。


この言葉は、なにも小説家に限らず、文章を書く人全てに共通する「教え」の気がする。

もちろん、事例ライターしかり、である。


まず、「むずかしいことをやさしく」。


これは今私が一番頭を使っていることだ。


最近は、IT事例を書くことが多い。IT事例は、難しい。商品説明を何度読んでもわからないことがある。

でも、わからないまま書くと、「難しい」文になってしまう。


「やさしく書ける」ということは、ものごとをよく理解していないとできない。


そして、


「やさしいことをふかく」


「ふかいことをゆかいに」


「ゆかいなことをまじめに」


これはもしかしたら、難易度の順ではないだろうか。


特に「ゆかいに」という部分。


「面白く書く」ということが、どれだけ難しいか。


どれだけ視野の広さと本質を見抜く力が必要か。


書けば書くほど、自分の力のなさを思い知る。


書けば書くほど、まだまだ頭を使っていない自分に気づく。



「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをゆかいに、ゆかいなことをまじめに




いつかそんな文章を、私も書いてみたい。