Webライターの仕事は多岐にわたりますが、インタビュー取材をして記事を書く仕事ももちろんあります。
いわゆる「インタビュー記事」だけでなく、お店のホームページを作るために、お店のオーナーさんに話を聞いて記事コンテンツにしていく、のような仕事もあるし、ブックライティングも、話を聞いた上で文章を書く仕事です。
「Webライター」というと、普通の「ライター」に比べると、「ネットで調べた情報だけで書くこたつ記事」を書くイメージが強い人もいるんですが、実際にはいろんな仕事があるわけです。
で、記事単価で言うと、「こたつ記事」よりも、人に取材をして書く記事のほうが、当然高くなります。
高単価の仕事がほしいなら特に、人に取材をして書く技術はあったほうがいいです。
で、そこでまず問題になるのが、「話し言葉を書き言葉に変換できるか?」です。
プロのライターなら普通にできることなんですが、勉強中の方だと、ここが未熟であることが多いんですよね。
たとえば、「そのときあれ?って。で、こう言って。」と書かれていたらどうでしょう?意味わかります?
上記のセリフは話し言葉というか、インタビュー相手が言ったことをそのまま書いてるんですよね。
書き言葉に変換すると、たとえばこんな感じになります。
「そのとき『あれ?』と疑問に思って。だからこう言ったんです。」
話し言葉を書き言葉にするのは、口頭では省略されたり崩れたりする言葉を、補って、整える作業なんです。
口頭では伝わることでも、文字にすると意味不明になったり、あとは言葉足らずでアホっぽくなったりすることも少なくありません。
インタビュー取材の場合、インタビュー相手の方がアホっぽく見えてしまったら最悪ですよね。
だから、丁寧に言葉を補う・整えることが大切なんです。
ただし、ニュアンスが変わってしまうのは当然NGです。
ニュアンスを変えずに整えるのがライターの仕事なのであって、ライターの勝手な解釈を加えてはいけません。
通常、取材して書く記事であれば先方に原稿確認をしてもらいますから、そのときにニュアンスが間違っていないか、ライターの勝手な解釈が入っていないか、確認してもらってください。
話し言葉と書き言葉は全然違います。
話し言葉と書き言葉を自在に変換できるようになれば、原稿の質も上がるのではないでしょうか。