こんにちは、ウェルネス・コーディネーターのTOSHIです。

📚『オスとは何で、メスとは何か? 「性スペクトラム」という最前線』を読みました🍀

筆者は、性スペクトラム研究の権威、諸橋憲一郎先生。

「性スペクトラム」とは、オスとメスを2つの対極として配置してとらえるのではなく、虹が見事なグラデーションで徐々に色を変えていく“光のスペクトラム”のように、オスからメスへと連続する表現型として「性」をとらえようとするもの。

・エリマキシギには、3種類のオスがいる
・メス擬態型オス、オス擬態型メスが存在する赤トンボ
・ベアを作ったときの相手と自分の大きさで性が決まるオキナワベニハゼ

などなど、

生命のサバイバル、そして、多様で強い子孫を残すためのプログラムとして、オスとメスの流動的な役割と働きがあることに感動しました。

性の始まり・成熟・滅衰のステップは、次の4つ。

①性染色体の組み合わせ
②遺伝子による性決定
③性ホルモンによる性差構築
④加齢による脱オス化と脱メス化

私たちヒトも、男性ホルモン、女性ホルモンの分泌とその受容体の活性度合いにより、性スペクトラムを移動する存在であるという見方。

身体構造上の性と脳の性の問題、また、細胞すへてに“性”が宿っているという事実。

ヒトの「性自認」と「性指向」、また、LGBTQなどのセクシャル・マイノリティーについての理解を深める上でも、“性スペクトラム”という新たな“性”のとらえかたは、とても示唆的でした‼️