こんにちは、ウェルネス・コーディネーターのToshIです。


📚『「利他」とは何か』(集英社新書)を読みました🍀


コロナ禍によって、私たちを取り巻く環境が激変するなか、自らの変容の必要性に加えて、いかに他者と関わるのかが問われているように思います。


本書では、「利他」というキーワードを視座に、私たちがこの危機を乗り越えていくヒントを、東京工業大学「未来の人類研究センター」のメンバーでもある、分野の違う5人の研究者が論じています。


“自己犠牲”ではなく、“自己の利益”を行為の動機とし、他者に利することが結果として自分に利することになるという「合理的利他主義」は、コロナ禍において、自らが感染の脅威にさらされないためには、他人の感染を確実に防ぐ必要があるという、ノンゼロサム(全員が得をする)の行動様式を求めます。


これは、地球規模の環境問題やさまざまな格差の問題においても、また、地域の包括的ケアの問題においても、重要なポイントです。


まさに、「共感」から「行動」、「コントロール」から「信頼」、「競争」から「共創」へのシフトです。


また、5人の話に共通するのは、「うつわ」と「余白」という概念です。


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利他的な行動には、本質的に、「これをしてあげたら相手にとって利になるだろう」という「私の想い」が含まれている。重要なのは、それが、「私の想い」でしかないことです。


そう願うことは自由ですが、相手が実際に同じように思っているかどうかは分からない。


《中略》


相手のために何かをしているときであっても、自分で立てた計画に固執せず、常に相手が入り込めるような余白を持っていること。それは同時に、自分が変わる可能性としての余白でもあるでしょう。この何もない余白が利他であるとするならば、それはまさにさまざまな料理や品物を受けとめ、その可能性を引き出す“うつわ”のようです。


※51、58ページより抜粋


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この視点は、ケアの現場、フレイル予防やフィットネスの現場でも、大切な要素だと思います🍀