こんにちは、ウェルネス・コーディネーターのToshiです。
猛暑日が続く昨今、お風呂に入るのはちょっとおっくうで、シャワーだけで済ますという方も、多いのではないでしょうか
「お風呂に毎日入ると、幸せになれる
」。
これは、思いつきのつくり話ではなく、科学的な研究に基づく話です。
2012年に静岡県の6、000人の住民を対象にした、ある調査結果で、毎日のお風呂(湯船に浸かる)習慣と幸福度の関連について調べたものがあります
その結果、お風呂に毎日入る人に、幸福度が高い人が多いということが分かりました。
個々人がどのような思いで暮らしているのか、ということを数値として測定するツールのひとつが「幸福度」です。国際的には先進国や途上国でも測定されています。これは必ずしも所得とリンクしているわけではなく、国際的に見ると、日本では、「1人あたりの所得が高くても幸福度が低い。」、ということも指摘されています。
我が国では内閣府が国民生活選好度調査として幸福度を測定しています。具体的には、現在どの程度幸せかを10段階評価(「とても幸せ」を10点、「とても不幸」を0点)でたずねるという方法です。
今回の研究でも、内閣府と同じ方法で幸福度を測定しました。
研究では、お風呂の習慣について、「週に何回湯船に浸かる入浴をしているのか」を尋ねました。
その結果、約半数の人が週7回以上お風呂に入ると回答しました。
そこで、週7回以上お風呂に入るグループ(毎日お風呂に入るグループ)と、週7回未満しかお風呂に入らないグループ(毎日お風呂に入らないグループ)に分けました。
また、幸福度についても半分ずつにグループが分かれるように8~10点の人を幸福度が高いグループ、7点以下の人を幸福度が低いグループとしました。
すると、
◎毎日お風呂に入る人:幸福度が高い人の割合が、54%![]()
◎毎日お風呂に入らない人:幸福度の高い人の割合が、44%![]()
つまり、毎日お風呂に入る人では、幸福な人が10%も多いということが分かりました。
では、なぜ毎日お風呂に入る人に幸福度が高い人が多いのでしょうか![]()
これは、私たちがお風呂に入って感じる、「気持ちが良い」という感覚が数字に表れたということだと考えられます。
お風呂には温熱効果や浮力効果があります。温熱効果で血液の循環が良くなると新陳代謝が活発になり、体の疲れが取れすっきりします。
また、肩こりや腰痛といった慢性的な痛みも改善します。浮力効果は、入浴中には体重の重力からの開放をもたらしリラックス効果を生み出します。
こうした効果はこれまで多くの医学的な研究から分かっていますが、これらのお風呂の効果の毎日の積み重ねが、幸福感につながっていると考えています。
では、シャワーだけではダメなのでしょうか?
この研究では、同じようにシャワーについても尋ねました。
毎日シャワーだけの人のグループとそれ以外の2つのグループに分けています。
◎シャワーだけの人:幸福度が高い人の割合が、38%![]()
◎それ以外(湯船を使用している人も含む):幸福度が高い人の割合が、50%![]()
つまり、シャワーだけ浴びている人は、幸福度が低いということです。
シャワーでは湯に浸からないため、得られる温熱効果も少なく、浮力効果はありません。そのため、新陳代謝や痛みを改善したり、リラックスする効果が少ないと考えられます。
最近は、シャワーだけで済ます人も多いようですが、暑い日が続き疲労がたまりやすいこの時期こそ、今晩はお風呂にゆっくり浸かって“幸せ”を感じるのも如何でしょうか
