こんにちは、ウェルネス・コーディネーターのToshiです。


高齢者の筋力の評価に用いる測定項目として、「筋力」の測定があります。


一般に、筋力の測定というと、いくつかの測定種目があります。


○30秒シットアップ(上体起こし)

○30秒腕立て伏せ

○背筋力

○懸垂


などなど・・・


では、高齢者の体力テストや介護予防事業での体力測定では、なぜ、「握力測定」が選ばれているのでしょうか!?


それは、対象者が誰か、ということです。


高齢者や、体力不安に陥ってきた高齢者の筋力を測定・評価したい場合、当然、懸垂や上体起こしなどは、全員に実施するには難しいですよね!!


つまり、対象者が誰でもそこそこ実施出来て、その評価したい体力要素を適切に測定できる種目として、何がベストかという視点で、「握力」が選ばれているということです。


また、測定実施上のメリットとしては、とても簡単に行え、他の筋力測定種目と比較して、ケガ等のリスクが少ないことも重要だと思われます。


さらに、通常、青年期から中年期において、握力は、個人一人一人の職業や運動種目などに影響され、健康度や身体活動量とは、あまり関連が見られていないというのが実情です。


しかし、高齢期においては、握力は、背筋力および脚筋力(脚伸展力)、または身体活動量などと相関関係が認められ、高齢者の健康度の指標としては、その実情を適切に評価できる指標として、認められるようになってきました。


これは高齢者では、各体力の間の関係がそれぞれ独立したものではなく、それぞれの体力の特異性が減少するためと考えられています。


加えて、握力や歩行速度の成績が悪い高齢者は、心臓病、認知症などの疾病や老年症候群に陥るリスク、また、その後の死亡率リスクも高くなることが分かっています。


高齢者にとって、「たかが握力!」とは、侮れないのです・・・にひひチョキ


ちなみに、高齢男性で、握力が37kg以上、高齢女性で握力が24klg以上あれば、5段階評価の5(最高位)となります。


また、東京都健康長寿医療センター研究所が提唱する、「健康長寿“新”ガイドライン」によりますと、前期高齢者では6㎏程度、後期高齢者では4㎏程度の荷物を持ち運べる握力を健康増進レベルの目安としています。