こんにちは、ウェルネス・コーディネーターのToshiです。


厚労省の調査によると、全国の認知症高齢者数は、400万人、その予備軍も約400万人程度いると推計されていいます。


つまり、高齢者の15%が認知症、予備軍も入れると実に30%近くになります。


しかし、正常に老化している高齢者が、ある日突然「認知症」になるのではありません。


約5~10年、軽度認知障害(MCI)という期間を経て、中には認知症にまで進行していく人がいるということです。また、認知症への進行に、約20年くらいかかるとも言われています。


また、軽度認知障害の期間に、記憶障害に加えて、失語・失認・失行・実行機能低下のような、いわゆる「認知障害」を合わせもつ高齢者のほうが、認知症への移行率が高いことも判明しています。


一方、軽度認知障害と診断された人の約4割は、数年後に正常な認知機能に回復したという国際的な研究報告もあり、どんな支援を行えば回復できるかが明らかになれば、予防や発症を遅らせることにつながると注目されています。


認知症に移行する前に低下しやすい認知機能として、


①エピソード記憶

②注意分割機能

③計画力(思考力)


が挙げられます。


エピソード記憶とは、最近の出来事を記憶して思い出す能力です。


この能力を鍛えるには、


○1日遅れで日記をつける。

○昨日スーパーで買ったものを、レシートを見ずに思い出す。

○ウォーキング日誌を見ずに機能の歩数を思い出す。


などが、考えられます。


また、注意分割機能は、複数のことを同時に考えたり、行ったりする能力。


この能力を鍛えるためには、


○料理を、質を落とさないで短い時間で行う。

○踏み台昇降をしながらしりとりを行う。


など、頭と体を同時に使う作業が有効です。


計画力とは、物事の手順を踏んだり、段取りをつけたりする能力のことです。


この能力を鍛えるためには、ウォーキング、旅行、料理、園芸、パソコンの学習などを活動テーマとして、小グループでの自主活動を定期的に実施することが有効であると実証されています。


○グループでウォーキングコースをつくる

○グループで新しい料理のレシピを考える

○グループでオリジナルの旅行プランを作成する

○パソコンで旅行先の写真を編集し、ミニ込み誌をつくる


などなど・・・


こうした活動を週に1回程度の頻度で自主的に活動する高齢者グループを地域にたくさん作り、その組織化を図っていくような対策が望まれます。


また、一人で行える計画力の鍛え方で、「ひと筆買い物」という方法がありますので、紹介します。


たとえば、今日の夕食の食材を買い物に行く際、特に献立も考えずにスーパーマーケットに行き、目の前の美味しそうな食材を見て、その日のおかずを決めているようでは、この計画力は鍛えられません。


「ひと筆買い物」の手順は、次の通りです。


①冷蔵庫の中の食材を、見ずに思い出す。

②冷蔵庫の中身を見て、答え合わせする。

③冷蔵庫の残り物から、今夜の夕食の献立を決め、買ってこなくてはいけないものを頭の中でリストにする(紙には書かない)。

④スーパーへ、買い物に行く。

⑤入り口で、スーパーのレイアウトをイメージし、入口からレジまで、元に戻らずに、ひと筆書きのように買うものを籠に入れる。

⑥家に帰って、買うべきものを忘れずに買えたかどうか、確認する。


どうですか!?


今晩の夕食の準備の際、ぜひチャレンジしてみてはどうでしょうか!!