こんにちは、ウェルネス・コーディネーターのToshiです。

一般的に、ダイエット指導において、「早食い、ドカ食い」の人は、太りやすいので、ゆっくりとチョビチョビ食いをアドバイスします。

これは、どういった原理に基づいているのでしょうか!?

福岡伸一教授(青山学院大学)の著書本『動的平衡』を参照に、説明してみましょう。

たとえば、1,000Kcalの「ステーキ定食」をドカッと一挙に食べると、体脂肪が100g増えるとしましょう。

一方、1,000Kcalを一挙に食べるのではなく、10回に分けて食べたらどうなるでしょうか!?

脂肪10g×10回=100g

結局同じ結果になるのでしょうか・・・

しかし、実際の生命現象では、そういう単純な足し算・引き算にはなら
ないのです。

普段、私たちは、インプット(入力)とアウトプット(出力)が比例関係にある現象に慣れています。

摂取カロリーは、インプット。
体重は、アウトプット。

というように・・・

しかし、生命現象を含む自然界の仕組みの多くは、「比例関係=線形性」ではなく、S字を左右に引き伸ばしたような「シグモイド曲線=非線形性」をとることが多いのです。





たとえば、音楽を聞くときのボリュームのダイヤルの回し具合(インプット)と音量(アウトプット)の関係を例に説明してみましょう。

ボリューム・ダイヤルをだんだん右にひねっていくと、ボリュームは大きくなっているはずなのに、最初は音はなかなか聞こえてこないですね。

ところが、ボリューム・ダイヤルがある位置を超えると、音は急にガーンと大きく聞こえてきます。

そして、今度はダイヤルをそれ以上回しても、大きな音は大きな音としてしか聞こえなくて、ダイヤルの回転に応じては大きく聞こえてこなくなります。

つまり、「シグモイド曲線」において、インプットとアウトプットの関係は、

「鈍」→「敏」→「鈍」

と、変化するのです。

食事における「カロリー摂取(インプット)」と「体重増加(アウトプット)」の関係もこれと同様です。

インプットが小さい領域では、アウトプットの立ち上がりは低い。

つまり、10回に分けて食べるということは、この初期動作を10回続けているということ。

なので、1回で一気にドカ食いした時ほどのアウトプットにはならないというわけです。

尚、これには、基礎代謝、血糖値の上昇度合いや、満腹中枢への刺激など、さまざまな要因が作用しますが、「自然界の現象」という視点で見た場合、生命現象は、入力が増えれば出力も増えるという単純な比例関係ではないようです。

生命の神秘ですね✌