こんにちは、ウェルネス~コーディネーターのToshiです。
ANAグループの機内誌♪『翼の王国』♪で連載されている「トランス・ジャパン、シス・ジャパン」は、分子生物学者の福岡伸一さんによる執筆。
『トランスは「向こう側」、シスは「こちら側」を指す科学用語、つまり、日本を超えて、また、日本に戻る、という意味が込められているようです。
日本を飛び出し、ドメスティックなものを遥かに超えたフェイズで、グローバルな世界性を訴求する日本人の軌跡を、福岡先生が独自の視点で紐解きます。
8月号掲載(Vol.3)の人物は、かの“禅の伝導師”:鈴木大拙♪
生物学者である福岡先生が、「生命(いのち)」というものに対する「科学」の立場を、「禅」の思想から再定義しようとする
ところにハッとするものがありましたので、紹介します。
以下は、本文からの抜粋です。
・・・・・・・
生物学は、生命体が細胞からなることを見出し、DNAに書かれていた遺伝暗号を解読し、そのすべてを記載することに成功した。
その結果、生物学者たちは、生命とは何かという問いに、どう答えることができたのか。それは、「生命とは遺伝子を自己複製するシステムである」というものだった。
これはこれで全く正しい。しかし一方で、奇妙な違和感が湧き起こってくる。
私たちが生命を生命と認めるとき、生命の息吹を感じるとき、それは生命に自己複製能だけを見て取るからだろうか。
そうではない。言葉が生命をこのように規定する以前に、生命は、あるいは自然(ピュシス)はもっと豊かなものであったはずだ。
生命は、たえず流転し、変化し、柔らかく、可変的で、美しいものだ。言葉による切断が、生命の妙をすっかり捨象してしまっている。
《中略》
生命をもっとダイナミックなもの、合成と分解を繰り返しながらもバランスを絶えず更新し続けるもの、つまり、動的平衡として生命現象を考えたい。
その究明はなお道半ばだし、科学である以上、言葉によって語ることを避けることはできないが、従来の言葉とは違う、より解像度の高い、新しい言葉で語り直したい。
動的平衡を一言で言えば、生命は、変わらないために変わり続けるということ。なんだか本当に禅問答みたいである。
しかし、生命は(大きく)変わらないために(絶えず、少しずつ)変わり続けている、という意味だ。
すこし言葉を補えば腑に落ちるところがあるのも公案(禅問答)に似ていると言えはしまいか。
・・・・・・・
まさに、“福岡伸一ワールド”ですね

ANAグループの機内誌♪『翼の王国』♪で連載されている「トランス・ジャパン、シス・ジャパン」は、分子生物学者の福岡伸一さんによる執筆。
『トランスは「向こう側」、シスは「こちら側」を指す科学用語、つまり、日本を超えて、また、日本に戻る、という意味が込められているようです。
日本を飛び出し、ドメスティックなものを遥かに超えたフェイズで、グローバルな世界性を訴求する日本人の軌跡を、福岡先生が独自の視点で紐解きます。
8月号掲載(Vol.3)の人物は、かの“禅の伝導師”:鈴木大拙♪
生物学者である福岡先生が、「生命(いのち)」というものに対する「科学」の立場を、「禅」の思想から再定義しようとする
ところにハッとするものがありましたので、紹介します。
以下は、本文からの抜粋です。
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生物学は、生命体が細胞からなることを見出し、DNAに書かれていた遺伝暗号を解読し、そのすべてを記載することに成功した。
その結果、生物学者たちは、生命とは何かという問いに、どう答えることができたのか。それは、「生命とは遺伝子を自己複製するシステムである」というものだった。
これはこれで全く正しい。しかし一方で、奇妙な違和感が湧き起こってくる。
私たちが生命を生命と認めるとき、生命の息吹を感じるとき、それは生命に自己複製能だけを見て取るからだろうか。
そうではない。言葉が生命をこのように規定する以前に、生命は、あるいは自然(ピュシス)はもっと豊かなものであったはずだ。
生命は、たえず流転し、変化し、柔らかく、可変的で、美しいものだ。言葉による切断が、生命の妙をすっかり捨象してしまっている。
《中略》
生命をもっとダイナミックなもの、合成と分解を繰り返しながらもバランスを絶えず更新し続けるもの、つまり、動的平衡として生命現象を考えたい。
その究明はなお道半ばだし、科学である以上、言葉によって語ることを避けることはできないが、従来の言葉とは違う、より解像度の高い、新しい言葉で語り直したい。
動的平衡を一言で言えば、生命は、変わらないために変わり続けるということ。なんだか本当に禅問答みたいである。
しかし、生命は(大きく)変わらないために(絶えず、少しずつ)変わり続けている、という意味だ。
すこし言葉を補えば腑に落ちるところがあるのも公案(禅問答)に似ていると言えはしまいか。
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まさに、“福岡伸一ワールド”ですね
