こんにちは、ウェルネス・コーディネーターのToshiです。
NHKのテレビ番組『100分 de 名著』のお正月スペシャル:『100分 de 平和論』を観ました。
確か、昨年のテーマは「日本人論」、一昨年は「幸福論」でしたね
今回のテーマは『平和論』。
○フロイトの著書:『人はなぜ戦争をするのか』
○ブローデルの著書:『地中海』
○井原西鶴の著書:『日本永代蔵』
○ヴォルテールの著書:『寛容論』
番組では、上記4冊を読み解きながら、より深く「平和の本質」について探求していきます。
戦争や争いの元凶は、文明の進歩に伴う「富の拡充と支配」だとすると、平和や調和の根底は、文化の発展に伴う「豊かさの多様性と寛容性」ではないかと感じました。
「自分がしてほしくないことを、自分もしてはならない!」
ヴォルテールのこの言葉に集約されているように、自立した個人の多様性と寛容性がキーポイントなのかもしれません。
番組の最後では、昨年起こった「パリ同時多発テロ事件」で不幸にも愛妻を亡くされたアントワーヌ・レリスさんが、Facebookを使い、「テロリストへの手紙」という形で発信したメッセージの要訳が紹介されていて、とても印象的でした。
・・・・・・・
私は、君たちを憎むつもりはない。
たがら決して、君たちに「憎しみ」というギフトはあげない。
君たちの望み通りに「怒り」で応じることは、君たちと同じ無知に屈することになる。
君たちは、私が恐れ、隣人を疑いの目で見つめ、安全のために自由を犠牲にすることを望んでいるだろう。
だが.、君たちの負けだ!
私たちは、いつものようにおやつを食べ、いつものように遊ぶ。
息子の人生が幸せで自由であり続けるために・・・
・・・・・・・
尚、全文訳は、次のとおりです。
【愛する人の命を奪ったテロリストたちへ】
金曜の夜、君たちは素晴らしい人の命を奪った。私の最愛の人であり、息子の母親だった。でも君たちを憎むつもりはない。
君たちが誰かも知らないし、知りたくもない。君たちは死んだ魂だ。君たちは、神の名において無差別な殺戮(さつりく)をした。もし神が自らの姿に似せて我々人間をつくったのだとしたら、妻の体に撃ち込まれた銃弾の一つ一つは神の心の傷となっているだろう。
だから、決して君たちに憎しみという贈り物はあげない。君たちの望み通りに怒りで応じることは、君たちと同じ無知に屈することになる。君たちは、私が恐れ、隣人を疑いの目で見つめ、安全のために自由を犠牲にすることを望んだ。だが君たちの負けだ。(私という)プレーヤーはまだここにいる。
今朝、ついに妻と再会した。何日も待ち続けた末に。彼女は金曜の夜に出かけた時のまま、そして私が恋に落ちた12年以上前と同じように美しかった。もちろん悲しみに打ちのめされている。君たちの小さな勝利を認めよう。でもそれはごくわずかな時間だけだ。妻はいつも私たちとともにあり、再び巡り合うだろう。君たちが決してたどり着けない自由な魂たちの天国で。
私と息子は2人になった。でも世界中の軍隊よりも強い。そして君たちのために割く時間はこれ以上ない。昼寝から目覚めたメルビルのところに行かなければいけない。彼は生後17カ月で、いつものようにおやつを食べ、私たちはいつものように遊ぶ。そして幼い彼の人生が幸せで自由であり続けることが君たちを辱めるだろう。彼の憎しみを勝ち取ることもないのだから。

