こんにちは、ウェルネスコーディネーターのToshiです。


高齢者が陥りやすい生活機能低下、つまり「老年症候群」の中に、転倒、失禁、うつ、閉じこもり、低栄養、認知機能低下などと並び、口腔機能の低下があります。


介護予防の現場で言う口腔機能とは、いわゆる「食べる機能」のことで、具体的には、咀嚼能力と嚥下機能、つまり、「噛む力」と「飲み込む力」と言えるでしょう。


噛む力が弱くなり、硬いものが食べにくくなってくると、柔らかいものを食べようとする傾向が見られます。すると、噛む力は落ちる一方・・・。より噛めなくなっていき、最終的には食べるものが制限されてきます。


また、噛む力が弱くなると、噛む・噛めないの問題だけではなく、栄養摂取状況も悪くなり、痩せてきて、体力的にも虚弱になることが分かっています。


高齢者にとって、噛めなくなってくることは、全身の総合的な機能低下に陥ってしまう可能性が高いのです。


さらに、「口腔清潔」も、高齢者にとっては重要です。


高齢者が口の中の衛生状態が悪くなると、誤嚥性肺炎やインフルエンザになる可能性が高くなります。


つまり、口腔清潔は、「命を守るケア」という意味合いがあるのです。


概して、80歳になっても、自分の歯が20本以上残っていれば、噛むことに不自由なくおいしく食事をとることが出来ると言われています。


1989年より、厚生省(現・厚生労働省)と日本歯科医師会は、「8020運動(80歳になっても20本以上自分の歯を保とう)」を提唱してきました。


2011年に実施された歯科疾患実態調査結果によると、8020達成者の割合は38.3%。口腔機能を鍛え、いつまでも硬いものが噛める食生活を楽しみたいものです。 


日本咀嚼学会では、よく噛んでカラダにいい8つの効果として、「卑弥呼の歯がいーぜ!(ヒミコノハガイゼ)」を標語にして、その啓蒙に取り組んでいるようです。


「ひ」・・・肥満の防止

「み」・・・味覚の発達

「こ」・・・言葉の発音がはっきり

「の」・・・脳の発達

「は」・・・歯の病気を防ぐ

「が」・・・ガンの予防

「い」・・・胃腸の働きを促進

「ぜ」・・・全身の体力向上


どうです・・・



邪馬台国の卑弥呼がいた弥生時代は、調理技術も今よりは相当未発達で、食事は硬いものが中心だったでしょうから、この合言葉はピンときますねにひひ


ちなみに、発掘された当時の顎の骨や歯をみると、歯周病やむし歯が少ないことが報告されています。


歯を失う原因の約7割が、歯周病やむし歯です。


私たちも、硬い食物を自分の歯で良く噛んで食べて、いつまでも、健康な生活が送れるようにしたいものですね・・・にひひチョキ