こんにちは、ウェルネス・コーディネーターのToshiです。
80歳を超えても、記憶力が実年齢より20~30歳も若い人と変わらない高齢者がいます。
ノースウェスタン大学アルツハイマー病センターのEmily Rogalski博士は、優れた記憶を保っている高齢者を「スーパー・シニア」と呼び、脳にどんな秘密が隠されているかを探る研究を進めています。
『驚異的な記憶力の秘密は、大脳皮質にある
』
大脳の表面に広がる大脳皮質にはニューロン(脳細胞)が集まっており、言語、行動、感覚、情動などの機能の中枢となっています。そこで、皮質の厚さをはかることで、どれだけの脳細胞が残されているか目安を知ることができるのです。
Rogalski博士の研究チームは、シカゴに在住する12人の「スーパー・シニア」の脳を、MRI(磁気共鳴画像装置)で検査し、記憶力や認知能力について調べました。
同時に、対照として10人の平均的な高齢者(平均年齢83.1歳)と、14人の中年の参加者(同57.9歳)についても調べました。
尚、参加者が受けてきた教育年数は同等だったということです。
その結果、脳の中央にある前帯状皮質は、「スーパー・シニア」では50~65歳の平均的な人に比べ厚いことが判明しました。
「灰白質や脳細胞の減少がとても少ないことに驚かされた。」とRogalski博士は話します。
実際に脳細胞の数を数えることは不可能であるにしても、大脳皮質の厚さは、脳の健康を間接的に知るための手段となります。皮質が厚ければ、それだけニューロンが多いことを示唆しているということです。
「スーパー・シニア」では、前帯状皮質が厚いことは注目すべきことで、この部位は認知機能に深く関わっており、記憶力とも関連が深いことがわかっています。
「スーパー・シニア」は、鋭い認知能力をもっており、それが驚異的な記憶力につながっている可能性があるということです。
高齢になると記憶力は自然に低下していきます。
「スーパー・シニア」が、どのようにして加齢に伴う記憶力の低下や脳細胞の萎縮から免れ、脳を若く保っているかを解明できれば、アルツハイマー病などの予防や治療に役立てられる可能性がありますネ