こんにちは、ウェルネス・コーディネーターのToshiです。


新聞によると、


今年1~6月の全国の自殺者は1万4154人となり、前年同期比で11.7%減少したことが9日、警察庁の統計(速報値)でわかりました。


月別統計の公表を開始した平成20年以降、1万5千人を下回るのは初めてのことのようです。


尚、年間の自殺者は10年から昨年までの14年連続で3万人を超えていますが、このままの傾向が続けば、今年は3万人を下回る可能性が出てきたということで、改善の兆しが表れています。


自殺にまでは行かなくても、眠れない状態(睡眠障害)が続くと、抑うつ傾向が高まり、うつ病を発症するリスクが高まります。


うつ予防やうつの改善については、有酸素運動の実践が効果的だと言われており、その予防効果が、大いに期待されています。


多くの研究で明らかなように、定期的な身体活動や運動の実践者は、気分の高揚や抑うつ傾向の減少といったメリットを享受できます。


1985年に発表されたノルウェーの精神科医エギル・マーチンセン氏の臨床試験があります。


この試験は、日常生活を送るのもままならないほどのうつ病と診断された49人を2グループに分け、1グループには1週間に3日、1時間程度のウォーキング、ジョギングなどの有酸素運動をさせます。


もう1つのグループには、その時間に作業療法を行うというものでした。


すると9週間後、有酸素運動のグループの男女は作業療法のグループよりもうつ病に大幅な改善が見られたのです。


また、デューク大学ブルメンサルの研究では、「抗うつ薬服用群」、「抗うつ薬服用+運動併用群」、「有酸素運動実施群」の3グループについて、4ヶ月の実践、および、その後10ヶ月に渡る追跡調査をしたところ、「有酸素運動実施群」の改善効果がいちばん高く、他の2グループの約1.5倍でした。


また、再発率もいちばん低かったということです。


定期的な運動は、次の点で、うつ予防に効果的です。


 ●エネルギーレベルを高める

 ●睡眠を助長する

 ●悩みや不安からの気晴らしになる

 ●集団での運動は、孤独感を減少させ、社会的サポートを提供する

 ●自分をコントロールする感覚や自尊心を高める


ここで、注目すべきことは、うつに対する運動の効果が、運動を実践している期間だけではなく、運動をやめた後も持続するということです。


早稲田大学スポーツ科学部教授の内田直先生によると、運動と脳機能の関係は、「急性」と「慢性」という2つの視点で考えられるそうです。


つまり、「急性」では運動しているときの脳機能の状態を、また、「慢性」では運動習慣を持っている人(毎朝ランニングをしている、週3日スポーツクラブに通っているなど)と、運動習慣を持っていない人(運動をほとんどしない人)の脳機能の違いをみることで、その違いが明らかになる訳です。


内田教授によると、「運動は脳の覚醒レベルを上昇させる」そうです。


では、運動、特に有酸素運動が、『急性的』に、また、『慢性的』に、脳機能にどのような覚醒をもたらすのでしょうか?


『急性的側面』としては、運動実施の最中は、脳の反応時間や認知機能が改善するという効果が知られています。


一方、『慢性的側面』がもたらす覚醒の働きとしては、運動が気分を向上させることがあげられます。


ここでいう「気分」とは、うつ病や躁うつ病といった、いわゆる「気分障害」のことを指しています。


定期的な有酸素運動の効果はさまざまありますが、うつ予防やうつ病の改善にも効果が大きく、それは、運動をやめた後も継続するというところがポイントですねにひひ