こんにちは、ウェルネス・コーディネーターのToshiです。
高齢者(65歳以上の人々)の健康づくりと自立の支援は、虚弱な高齢者の増加を防ぎ、健康寿命(元気で長生き)を高めるうえで、とても重要なテーマです。
日本には、現在、約2,900万人の高齢者がいますが、その約80%は、元気な高齢者(一般高齢者)です。
つまり、自分の身の回りの事は何でも自分でできる、いわゆる、自立している高齢者です。
また、「介護保険制度」で、「要支援」、または「要介護」の認定を受けている、いわゆる「介護認定者」は、高齢者全体の約15%を占め、この10年間で、約2.5倍に増えています。
「元気な高齢者」が全体の80%、そして、「介護認定者」が全体の15%ということは、残り5%の高齢者が存在します。
この、元気かと言えば決してそうではなく、体力に自信がなくなってきたんだけど、介護認定を受ける程は虚弱になっていない高齢者のことを、国の政策上、「特定高齢者」と言います。
「特定高齢者」は、今は大丈夫かもしれないけれど、このままの生活を送っていると、2~3年以内には、要支援レベルくらいには虚弱化する可能性がある、ある意味「瀬戸際」に位置する高齢者と言ってもいいでしょう。
東京都健康長寿医療センター(旧「東京都老人総合研究所」)が考案した、高齢者の近い将来の介護リスクをみる指標として、『老研式活動能力指標』があります。
これは、下記13問の質問により構成されていて、少し体力に自信がなくなってきた健常な高齢者に質問し、近い将来の虚弱化・介護リスクの可能性を評価します。
①バスや電車など公共交通機関を使って外出できますか?
②日用品の買い物ができますか?
③自分で食事の用意ができますか?
④請求書などの支払いができますか?
⑤預貯金の出し入れができますか?
⑥年金などの書類が書けますか?
⑦新聞を読みますか?
⑧雑誌・書籍を読みますか?
⑨健康に関心がありますか?
⑩友人を訪問しますか?
⑪家族の相談にのりますか?
⑫病人を見舞いますか?
⑬若い人に話しかけますか?
では、評価の仕方です。
上記13問のうち、11問以上のことができる人は、現段階で、近い将来介護に陥るリスクはない人です。
8~10問しかできない方は、「要支援リスクあり」。
7問以下しかできない方は、「要介護リスクあり」と評価します。
また、この『老研式活動能力指標』では、①~⑤の質問で「手段的自立上」を、⑥~⑨の質問で「知的能動性」を、そして、⑩~⑬の質問で「社会的役割」についてたずねています。
「老研式活動能力指標」では、全13問をお聞きするのが基本的な使い方ですが、2番目の使い方として、先程紹介した、「手段的自立」、「知的能動性」、「社会的役割」という、3つの「下位尺度」ごとに使っても良いとされています。
ちなみに、1つ目の指標の「手段的自立」で、5つともできない高齢者は、5つ全てができる高齢者と比べて、認知症の発症危険度が、何と300倍以上あるとも言われています。
みなさんの周りの高齢者で、近い将来の介護や虚弱に心配のある方がいらっしゃったら、今回紹介した、上記『老研式活動能力指標』を使って評価してみてください![]()