こんにちは、ウェルネス・コーディネーターのToshiです。


昨日のブログでも触れたように、「リーダーシップとは、正しい事を言い・すること」であり、「マネジメントとは、物事を正しくすること」です。


このことを、昨日紹介した書籍本『7つの習慣』では、次のような事例で説明しています。


・・・・・・・・・・


ジャングルの中で手斧を持って道を切り開いている作業チームを考えてみよう。作業チームのメンバーは生産者であり、直接に問題を解決する人達である。


マネージャー達はその後方に立ち、手斧を研いだり、方針や手順のマニュアルを作ったり、筋力強化のプログラムを開発したり、新しい技術を導入したり、スケジュールを組んだり、作業員の賃金体系を作ったりする。


では、リーダーとは、どういうことをする人だろうか。


それは、ジャングルの中で一番高い木に登り、全体を見渡して、下に向って「このジャングルは違うぞ」と叫ぶ人なのである。


しかし、仕事に追われて能率を重視する生産者やマネージャー達が、その言葉を聞いても、一般的に示す反応は、「黙っていろ。作業は順調に進んでいるんだから。」というものだ。


私たちの生活や企業活動において、下草を刈る作業が忙しいあまり、間違ったジャングルの中で働いていることに気づかない場合が多い。


現代の激しく移り変わる環境の中で、生活のあらゆる場面で、従来にも増して効果的なリーダーシップが必要になってくる。


・・・・・・・・・・


つまり、道路地図やカーナビのクオリティを高めることよりも、むしろ、はっきりとしたビジョン、目的地を明確にすることが大切だということではないでしょうか。


リーダーシップとマネジメント。


フランス国際経営大学院のM・ケッツ・ド・ブリース教授は、その違いを次のように述べています。


リーダーは、「なぜ」と問い、マネージャーは、「どうやって」と問う人だ!


何かを指示されたとき、「それは、なぜそうするのですか!」と問える人はリーダーの資格があり、反対に、何の考えもなしに、「いつまでに、どんな方法でやりますか!」と尋ねる人はマネージャーどまりだということでしょうか。


言いかえれば、リーダーシップは「WHY」を重視し、マネジメントは「HOW」を大切にするということです。


ただ、リーダーシップとは、「地位」や「権限」のことではないと思います。

地位や権限を盾にし、人をコントロールしようとする人は、真のリーダーとは言えません。


地位や権限で人を動かすのは、マネジメントです。


決して人をコントロールせず、自分の「ビジョンと行動」を示す。

恐怖や圧力ではなく、自分の内面から湧き出る「態度と在り方」で、人のやる気を高める。


真のリーダーとは、こうした原理原則に従った、強固で持続的な「態度と在り方」を示すことで、相手の「記憶」に残る生き方をする人、誠実で品格の高い影響力を与える人ということができるように思います。