こんにちは、ウェルネス・コーディネーターのToshiです。


今日は、東京都内でも雪が降り続き、大変寒い一日でしたネ。明日も今日と同じような寒ーい1日になりそうなので、みなさん、体調には十分気をつけましょう!


ところで、みなさんは、仕事や日常生活の中で、今までにやったことのない課題を前にし、そのことにチャレンジしようとする時、たとえ自信がなくても、「まあ、何とかできるだろう」とか、「最後までできそうだ」と思うほうですか?


それとも、新しいことにチャレンジする自信がなく、未知の状態に置かれると、ビクビクオロオロし、どちらかというと、二の足を踏むほうですか?


行動科学のセオリーで、セルフ・エフィカシーという考え方があります。


セルフ・エフィカシーは、「自己効力感」、「自己可能感」、「自己確信」などと訳されますが、簡単に言うと、ある行動を起こす前に、その行動がどのくらいできるだろうかといった見通しや、自分にはこの行動を最後までやり抜くことができるかといった信念のことです。


たとえば、フィットネスクラブに入会してみたけれど、『筋力トレーニング・マシンの使い方が、うまく覚えられるかなぁ』とか、『ヨガの3カ月レッスンに、休まず最後まで通えるかなぁ』といった、ある意味、「自信」のことです。


概して、同じ程度の能力(キャパシティ)があったとして、このセルフ・エフカシー(自信)の低い人が行わない行動でも、高い人は行うという違いが生まれます。


『私には、それをやり遂げることができない』という無力感や消極的な認知があると、物事に対する意欲が低下して学習の効率性が低くなりますが、反対に、『私にはそれをやり遂げることができる』という積極的なセルフ・エフィカシーがあると、物事に対する意欲が強化されて、学習の効率性が高まるので、実際の能力以上のパフォーマンスを出す可能性も高くなるのです。


もちろん、根拠のない「自信」だけでは、現実の問題を解決できないことが多いように、セルフ・エフィカシーの高さだけで、『結果としての成功や目標達成』が導かれるわけではありません。


セルフ・エフィカシーを維持・向上させることで、物事へのストレス耐性が高まり、メンタル・ヘルス(心の健康状態)が改善すると、何事にも前向きに効果的に取り組みやすくなります。


では、この「セルフ・エフィカシー(自信)」を高めるためには、どのような情報資源が必要となるのでしょうか?


①成功体験をもつこと


どんなに些細な行動であっても、成功した感覚をもつことが大切です。「私にもできた」、「これならできる」といった小さな成功体験を積み重ねていくことが有効です。


②他人の行動を観察すること


物事をうまくやっている他人の行動を観察することによって、セルフ・エフィカシーが変化します。「あの人でもできているなら、私だってできるだろう」、「このやり方だったら、私にもできるかもしれない」といった感覚が大切です。


③言葉によって説得すること


友人や信頼している仲間から、誉めたり励まされたりすることで、セルフ・エフィカシーは高まります。「上手にできてますよ」、「あなたなら、やり遂げられると思いますから、頑張ってくださいね」といった言語的説得が有効です。


④身体や心の反応に気づくこと


新しい行動にチャレンジした後、何か壁にぶつかったとき、ドキドキと不安感が増殖し、「できないのではないか」という気持ちが強くなってくることがあります。自分の身体の反応を知り、心の状態の高低に気づき、上手く対処することが大切です。


たとえば、運動を定期的に実践している人は、身体活動や運動行動に関連したセルフ・エフィカシーを高く持つ傾向があり、この傾向は、年齢、発達段階、文化などの違いに関わらず見られる、比較的安定した特徴であることも明らかとなっています。


ダイエットやシェイプアップのために、運動行動を獲得し、定着させるためには、運動を始めた比較的早い段階で、自分のセルフ・エフィカシーをいかに高めるかということが、大きな課題となるのですにひひ