こんにちは、ウェルネス・コーディネーターのToshiです。


普段、フィットネス・インストラクター、理学療法士、看護師、保健師、ホームヘルパー、といった、運動、医療、介護福祉関連の専門家を対象に、『介護予防運動指導員』の養成講習会を開催しています。


”介護予防のめざすもの”については、昨年9月23日のブログでも書いたように、「高齢者自らの自己実現」であり、イキイキと生きがいをもって自分らしい生活を創出してもらうことを支援していくこと、つまり、「自立支援」です。そのためには、「心身の機能の改善」をベースとし、「生活行為」や「社会参加」などの生活機能全般を向上させることにより、「自己実現」や「生きがい」を支えることが重要なポイントとなります。


介護予防事業では、客観的な評価が重要になるのですが、主に次の3つの要素の客観的評価を実施します。


 ①身体機能(体力)

 ②日常生活機能(ADL)

 ③自己実現と生きがい(QOL)


つまり、【①歩行速度が速くなったり、片足で立っていられる時間が長くなったことで、②外出頻度が増えたり、バスに乗って遠出が出来るようになり、③それによって、一時期辞めていた日本舞踊を習いに行くようになったり、友達と温泉旅行に行けるようになった。】といった流れをつくることが大切なのです。


この②番目の評価項目である「日常生活機能(ADL)に加えて、「手段的日常生活機能(IADL)」という考え方があります。


『ADL』とは、「日常生活機能(あるいは、日常生活動作)」と呼ばれ、英語の「Activities of Daily Living」の略です。


これは、食事、排泄、着脱衣、入浴、移動、寝起きなど、日常の生活を送るために必要な基本動作のことで、高齢者の身体活動能力や障害の程度をはかる上で重要な指標の1つとなっています。


具体的に言うと、

 ○一人で階段を使って2階へ上がれるか

 ○一人でお風呂に入れるか

 ○一人でトイレに行って用が足せるか

ということです。


一方、『IADL』 とは、「手段的日常生活機能(あるいは、手段的自立)」とよばれ、英語の「nstrumental ctivity of aily iving 」の略です。


これは、ADLを基本とした日常生活上の複雑な動作のことで、何か道具を使ったり、手段を用いて、日常の生活動作が自立できているかという指標になります。買い物や洗濯、電話、薬の管理、金銭管理、乗り物等、そして最近では趣味の活動なども含めるようになっています。


具体的には、

 ①自分で電話番号を調べて電話をかけることができるか

 ②公共交通機関(バス、電車など)を使って、一人で外出できるか

 ③薬を決まった分量決まったj間に、自分で飲むことができるか

 ④貯金の出し入れ、家賃や公共料金の支払い、家計のやりくりができるか

という質問で、評価します。


バーバーガーらの研究(1993年)によると、この上記4つの質問すべてができる高齢者の、認知症の発症リスクを1とすると、この4つすべてができない場合は、何と318倍の危険度があることが示されました。


身体機能の低下と、心理・社会的側面での健康水準は、密接に関連しています。また、栄養状態、口腔機能、認知機能とも大きく関わっています。


介護に陥らないために、高齢者がウォーキングや筋力向上トレーニングを実践することは、こうしたホリスティック(全人的な)健康度を高め、高齢者の「元気で長生き」につながっていくのですねにひひ