こんにちは、ウェルネスコーディネーターのToshiです。
みなさんは、「生活の質:クオリティ・オブ・ライフ(QOL)」という言葉とその考え方は、よく耳にされると思いますが、「死の質:クオリティ・オブ・デス(QOD)という考え方は、ご存知でしょうか?
昨年の7月16日、英誌「エコノミスト」の調査部門、エコノミスト・インテリジェンス・ユニットによると、「世界的に高齢化が進む中、終末期ケアや終末期医療の充実は、各国政府や機関などに求められる急務となっている。」とし、アジアでは全般的に生活水準が向上しているにもかかわらず、死を迎える人に対し、適切なケアが提供されていないと指摘する報告が発表されました。
また、シンガポールの慈善団体リーエン・ファンデーションの調査に基づき、死を迎える人に施されるケアの質を評価した「クオリティー・オブ・デス(QOD、死の質)」インデックスでも、アジア各国の順位は低く、一見、アジア諸国は、「死に場所」としては、クオリティが低いという結果になっています。
比較された40か国中の最下位はインド。下位10位には中国、マレーシア、韓国が並んでいます。経済大国の日本も23位で、台湾14位、シンガポール18位にも劣るランクに位置します。
一方、ランクのトップは、「ゆりかごから墓場まで」の英国。2位以下はオーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、ベルギー、オーストリア、オランダ、ドイツ、カナダ、米国と続きます。
報告書は、「クオリティ・オブ・ライフという言葉は広まったが、クオリティ・オブ・デスは別問題。医療政策に緩和ケアを組み込んでいる国は、最先端の医療システムを要する富裕国を含めてほとんどない」と批判。
また「緩和ケアおよび終末ケアに特化した施設」が国の医療制度の一部になっていない点や、ドラッグの違法取引や医療従事者への訓練不足が足かせとなって、世界的に鎮痛剤が適切に行き届いていない点などが指摘されています。
さらに、文化的側面として、死に対する認識やタブーが、緩和ケアの障害になっている点も挙げられました。
世界で65歳以上人口は2030年までに8人に1人、合計で10億人に達すると言われています。毎年、緩和ケアを必要とする患者は1億人を超えるますが、実際にそうしたサポートを受けることができているのはそのうち8%に満たないというデータも、報告では引用しています。
医療の発達とともに先進国ほど寿命は延びたものの、少子化と相まって高齢化も進み、また疾患を抱えて長生きするという新たな難題に、終末ケアの現場は直面しているわけです。
しかし、「死の質」の評価は、個人の主観的要素がとても重要で、国別ランキングのような客観的なもので、すべてを測ることには、異議もあるでしょう!
どこの国で死ぬのが良いかどうかは、個人の判断だとして、一般的に、孤独死や孤立死、家族や友人に見取られない死に様は、何となく悲しいもの。
自分の「死に様」を考えることは、同時に、自分の「生き様」を考えることでもあります。
いつかは来る「自分の死」を受入れながら、今のこのモーメント(瞬間瞬間)を精一杯生きることが、「死に様」につながっていくんだなぁと実感しました![]()