こんにちは、ウェルネス・コーディネーターのToshiです。


突然ですが、あなたの健康観の質問です。


『あなたは、普段ご自分で、健康だと思われますか?』

という質問に対して、次の4つのどれかで答えるとしたら、あなたは、何番で答えますか!

 ①非常に健康だと思う

 ②まあ健康なほうだと思う

 ③あまり健康ではないと思う

 ④健康ではないと思う


普段、私たちは、自分自身がどの程度「健康」かと考える場合、「疾病やケガがない」とか、「特に異常はない」とか「体調は悪くない」といった、「病気や異常がない状態」かどうかで判断している場合が多いですね。


しかしながら、高齢者の場合、それが必ずしも当てはまらない場合があります。


「多少、病気はあるけれど、同年代の人と比べたら元気だ」とか、「平均寿命以上に生きているから、健康だろう」といった判断をすることがあるのです。


先ほど皆さんに答えて頂いた質問は、『健康度自己評価』といって、高齢者の健康観に基づいた主観的健康度の評価です。


「健康度自己評価」では、高齢になるほど、①「非常に健康だと思う」と回答する人が多くなる傾向にあります。高齢になるほど、疾病や障害を有する人が多くなるにもかかわらず、それに反して、健康度自己評価が良くなるのは、面白いですね!


東京都老人研究所(現、東京都健康長寿医療センター)の調査によると、高齢者で、この「健康度自己評価で、①②の答え、つまり、自分の健康度を肯定的に答えている人と、③④の答え、つまり、自分の健康度を否定的に答えている人を、3年、5年、10年と追跡調査すると、否定的に答えた高齢者のほうが、肯定的に答えた高齢者と比べて、早く虚弱になり、早く死亡するという結果が出ています。


つまり、心身ともに健康なのに、「私は、よく風邪を引くから健康じゃないわ」というタイプの高齢者は、多少の障害や疾病を持っていても、「私は、日常のことは、まあだいたいできるので健康だ」と答えるタイプの人と比べて、早く虚弱になる可能性が高いということです。


高齢者の健康に関する心理的要因ということでしょうか!


したがって、ポジティブな健康観を持つ高齢者は、心理的な要因で、「元気で長生き」につながるのです。

「気合・気持ち」、「受け止め方」、「意味づけ」って、何歳になっても、とっても大切だということですねにひひ