こんにちは、ウェルネス・コーディネーターのToshiです。


昨日書いた、『天使と悪魔』の続きです。


Toshiのブログ


エッシャーの『天使と悪魔』のだまし絵です。


この図で、白を背景、黒を図柄として絵を見ると、『悪魔』が現れ、逆に、「黒を背景、白を図柄」として絵を見てみると、『天使』がいっぱいいるように見える。同じ絵を見ているのに、見方と受け止め方で、まったく違う2つの知覚が現れるということ。


まったく同じ現実の風景の中に、悪魔もいれば天使もいるのです。


私の周りに、超ポジティブなタイプの人が何人かいます(私も、その1人かも・・・)。


『私は、プラス思考。ポジティブ人間。現実の中に天使しか見えない。悪魔は考えられない・・・』。


自分自身を、太陽のように輝くエンジェルのような存在だと思い、頑張って明るく前向きに振舞っている。でも、いざ日常の現実に直面すると、思うようにいかない。


必要以上に他人の目を気にし、過去の出来事にこだわり、あせりと動揺で、ついついアルコールの量が増え、体調を壊してしまう。


何かが違う。何か根本的におかしい。

あなたは、どう思われますか?


それは、「悪魔」を見ていないからです。


「えっっ、昨日、悪魔ではなく、天使を見なさい!」と言ったじゃないですか・・・


そんな声が聞こえてきます。


現実の世界には、「悪魔」はいます。それもいっぱい、いっぱい・・・。

これを無視することも、退治することもできません。それはやってはいけないのです。

「悪魔」をしっかりと見つめることで、周辺に隠れている「天使」の図柄が見えてくるのです。


自分の中の「悪魔」、たとえば、嫉妬、過去の怨念、怒り、敵意、自己中心、甘え、依存などなど・・・

これを注視することなくして、天使は見えてこないのです。


では、いったいどうすればいいのでしょうか?


それは、「悪魔」から逃げないことです。「悪魔」の存在をしっかりと認め、無視しない。そのうえで、けっして「悪魔」とは組まないと決心することです。


とはいえ、「悪魔」を見ているうちに、「悪魔」に乗っ取られてしまうかもしれません。「悪魔」は、ある意味、楽な生き方なのかも・・・


自分の中の「悪魔」と真正面から付き合いつつ、かつ、「悪魔」に身を委ねない。

自分自身の強く明確な「天使のシナリオ」を作ることが大切ではないでしょうか。