こんにちは、ウェルネス・コーディネーターのToshiです。



今日から12月(師走)です。表参道のイルミネーションも始まったようで、クリスマス、そして、年の瀬と、年末モードがあわただしく通り過ぎていきますネ!



今日は、千葉県のある大学で、「特別講義」をして来ました。「サービス創造学部」という新しい学部で、色々な企業がサポートをしている「産学協同」の学部です。「フィットネスクラブのサービス」をテーマに、1年生200人に対して約1時間、講義をして来ました。



今日の講義の中で、「真実の瞬間」という話を取り入れたんですが、みんなとても興味を持って聞いてくれていたようです。



「真実の瞬間(Moment of Truth)]は、スカンジナビア航空が20年前に始めた「顧客満足」のためのスローガンです。お客様が求めているあるニーズに対して、その瞬間、ほぼ100%満足してもらえるサービスが提供できれば、その瞬間を「真実の瞬間」と呼びます。しかし、その瞬間、到底満足できない低レベルのサービスしか提供できなければ、その瞬間は「裏切りの瞬間(Moment of Misery」になってしまいます。



逆に、その瞬間、お客様が求めているニーズ以上の価値あるサービスを提供できたなら、その瞬間は、「真実の瞬間」から「感動の瞬間(Moment of Magic)」に引き上げることができるというわけです。



たとえば、スポーツクラブのマシンジムでのケースを例に取りましょう!ストレッチの仕方がわからずにキョロキョロしている利用者に対して、インストラクターがその状況に素早く気づき、その場に行って的確にストレッチ指導ができれば、その瞬間は、「真実の瞬間」です。しかし、利用者のその状況を、ジムにいるインストラクターが誰も気づかず、そのまま放置していたとすれば、その瞬間は、「裏切りの瞬間」になってしまいます。



もし、その時、インストラクターが素早く的確なストレッチ指導をすることができただけではなく、トレーニング終了時に、その利用者に対して、「このストレッチの資料を差し上げます。よろしければ、ご自宅でも実施してみて下さいね。」と言って、「家庭でできるストレッチ」の資料をプレゼントしたとしましょう。これはもう、「真実の瞬間」ではなく、「感動の瞬間」と言えるのではないでしょうか!



ホテルであれ、レストランであれ、スポーツクラブであれ、お客様に100%満足してもらうことを追及していくのですが、それに加えて、感動してもらえるような、プラスαの付加価値を提供することができれば、これはもう最高ですよね!



そうした「感動の瞬間」を、日々どれだけ創造することができるか、これが、サービス業の醍醐味ではないでしょうか!今日は、若い学生達との交流の中で、サービスということについて、こんなシンプルなことを改めて実感し直したモーメント(瞬間)でしたにひひ