こんにちは、ウェルネス・コーディネーターのToshiです。



今日は、高齢者の「転倒予防オ対策」について、考えてみましょう!



現在、1年間で高齢者の10~20%が転倒し、そのうち10%が骨折に至るという報告がされています。高齢者が転倒し、大腿骨頸部を骨折すると、長期の入院・治療を余儀なくされ、身体機能の低下が促進し、そのまま寝たきりとなるのが最悪のパターンです。また、運良く軽症で済んだとしても、転倒不安や転倒後症候群により、外出頻度が減り、「閉じこもり⇒寝たきり」という悪い流れになってしまいます。



転倒の主なリスクファクターとしては、


①身体的疾患(不整脈、起立性低血圧、パーキンソン症候群、リウマチ、白内障など)


②薬物(睡眠薬、抗うつ薬、降圧剤、強心剤など)


③加齢変化(下肢の筋力低下、平衡機能の低下、歩行機能の低下など)


といった内的因子と、


④物的環境(1~2cm程度の段差、滑りやすい床・履物、電気コード類、照明不良など)としての外部因子があります。



こうした危険因子の中で、改善可能なものとしては、次の4つです。


①視力を回復する


②薬物の副作用を最小限にする


③筋力増強トレーニングを実施する


④屋内外の物的環境を整備する



特に、転倒の危険因子の中で、相対的危険度がいちばん高いのは、「筋力の低下」です。マシントレーニングにしろ、体重を使った自重負荷トレーニングにしろ、10回程度しか反復できない高負荷での筋トレを週に2回は実施したいものです。スクワット、爪先・踵上げ下げ、膝伸ばし、片足横上げなどの種目を2~3セット行いましょう!


また、総合的なプログラムとして、「太極拳」は、転倒予防に最適な、下肢のバランス・筋トレ運動になります。