こんにちは、ウェルネス・コーディネーターのToshidesu.

 

🎬『フェイブルマンズ』を観てきました🍀

“映画監督になる”という夢を追いかけた自身の青春時代の原体験をポートレイトのように綴った、巨匠スティーブン・スピルバーグ監督の自伝的作品。

原題は、“The Fabelmans”。
そう、これは、サミー少年だけの成長物語ではなく、「フェイブルマン・ファミリー」の愛と葛藤と絆をベースにした家族の愛情物語です❗

幼少期に、両親に連れられて観に行った映画のシーンに惹き付けられた少年が、どのような経験と想いをもって、偉大な映画監督への道を切り開いたのか⁉️

芸術気質の母親と、理数系の父親の、表現の違う愛情を糧に、ユダヤ差別や失恋に遭遇しながらも、映像作品を通して、分け隔ての無いメッセージを送るサミー青年の喜びと苦悩を、実にリアルに描いています。

「私の作品のほとんどが、成長期に私自身に起こったことを反映したものだ。」と公言する、スピルバーグ監督の原点を垣間見れるエピソードが詰まった傑作です。

中でも、母親役のミシェル・ウィリアムズの演技が最高に素晴らしい‼️子どもたちに語りかける言葉と態度と愛情に何度も涙を誘われました。

私事ですが、思い起こせば9歳の時、祖父に連れられて初めて観た洋画🎬『栄光のル・マン』での、あの“エンジン音”は、今でも甦ります。また、中学生の頃、🎬『ロッキー』に感化され、生卵を飲み込んでから早朝ランニングをしていたあの頃を懐かしく思い出します(笑)

映画は、人生の「教師」であり、「伴走者」なのかも知れませんね🍀

https://fabelmans-film.jp/sp/

こんにちは、ウェルネス・コーディネーターのToshiです。

 

🎬『対峙』を観てきました🍀

原題は、『Mass』(ミサ)。

高校銃乱射事件の被害者家族と加害者家族による、たった4人の対話ドラマ。

重厚な緊迫感に満ちた脚本と、俳優陣が⽣み出す臨場感溢れる心の叫びが織り成す、魂のぶつかり合いに、1秒たりとも目が離せず、気が抜けない秀作です‼️

・・・・・・・

アメリカ郊外の高校で、生徒による銃乱射事件が勃発。多くの同級生が殺害され、犯人の少年も校内で自ら命を絶つ。

事件から6年。息子の死を受け入れられずにいるペリー夫妻は、セラピストの勧めで、加害者の両親と会って話をすることに。

教会の奥の小さな部屋で、立会人もなく、顔を合わせた4人はぎこちなく挨拶を交わし、少しずつ対話を始めるが……。

・・・・・・・

加害者を許すことは、殺されてしまった息子を裏切ることになるのではと恐れる被害者の母親。

良い母親と思うことは許されないのではと、自分を責める加害者の母親。

被害者の親と加害者の親が、直接“対峙”して言葉を交わすうちに、怒りや敵意が撹拌され、理解と救いに昇華されていく。

会うことで、癒される“こころ”
話すことで、赦される“たましい”

赦すのは、相手か、または、自分自身か❗
手放すのは、過去か、または、今の私か❗

こんなにも、胸が張り裂けそうで、魂が揺さぶられる対話映画は、観たことがない‼️

必見の一作です🍀

https://transformer.co.jp/m/taiji/

 

こんにちは、ウェルネス・コーディネーターのToshiです。

 

フランス映画🎬『すべてうまくいきますように』を観てきました🍀

名匠フランソワ・オゾン監督が贈る、リアルで洗練された、父と娘の心の交流物語に感動しました‼️

・・・・・・

気高く人生を謳歌していた85歳のアンドレは、ある日突然“脳卒中”で倒れ、病院での孤独で不自由な生活が始まる。

その現実を受け入れらないアンドレは、見舞いに来た娘のエマニュエルに、「このまま終らせてくるれ」と“安楽死”を望み、その手伝いを頼む。

娘のエマニュエルは、父の気が変わることを願いつつも、合法的な安楽死を支援するスイスの協会に連絡する。

幸い父は、リハビリによって徐々に回復傾向、生きる歓びを取り戻したように見えたが・・・

・・・・・・・

余計な説明も、過度な音楽もなく、淡々と交わされる父と娘の短いダイアローグと些細な仕草や表情から、心の葛藤を巧みに表現する演技と演出が素晴らしい‼️

父親役のアンドレ・デュソリエ、そして、いい感じに年を重ねた、長女役のソフィー・マルソーと母親役のシャーロット・ランプリングのユーモラスで自然体の演技が、静かな感動を誘います。

テーマである、「延命行為」や「尊厳死」について、賛否を問うのではなく、本人の意志と心の揺らぎ、残される家族の動揺と受け止め方を全面に出していて、まるでドキュメンタリー映画を観ているような深みを感じました🍀

https://ewf-movie.jp/