私が家事をする事に違和感なく、出来ているのは家族のおかげです。
父親は、物心付く頃には家に居らず、単身赴任生活でした。それが何歳だったかは覚えてません。父は、長年単身赴任で、年間1ヶ月も家に居る事はありませんでした。
姉曰く、父が家を出ると決まった時、家族会議が行われたそうです。それを聞いたのは、ここ10年以内の話です。
その時の父は、
私に対して・・・
「男は家を守らないといけない。だからお前は母と姉、家を守れ!」
姉に対して・・・
「女の子は、母を助けないといけない。だから積極的に家事をしなさい!」
その時、父は木刀を置いていきました。
幼少の頃から、「なぜ我が家には木刀があるのだろう?」と疑問に思っていましたが、その話を聞いて、実家に木刀があった理由がわかりました。今でもあります。
私が、それを使う事はありませんでしたが。
それ以降、我が家はほぼ母子家庭でした。今のように学校行事に父親が参加する事は、少なかった当時でも、PTAや運動会、各種校外活動(スポーツクラブ等々)で、友人らの父親が参加してましたが、我が家の父は運動会に1度だけ来てくれました。それだけでした。
そして、ほぼ母子家庭状態の我が家では、事ある毎に母と姉の口癖である・・・
「今からの男は、何でも出来るようにならないといけない。料理も洗濯、掃除の家事も」
を聞いて育ちました。
あまり裕福な家庭ではなく、おやつなんて物はほぼなし。なので子供の頃から、食べたければ冷蔵庫を開け、炊飯器を開け、何か食べるものを探し、無ければとりあえず何か作る習慣が身に付きました。
今私が、料理をする事も家事をする事も、普通にしているのは、そのおかげだと今では思いますね。