Afiliasとは、インターネット上の住所にあたるドメイン名に新しい名前空間(gTLD)が設置されるのに伴い、世界各国のドメイン登録業者19社が参加して2000年9月に設立されたコンソーシアム(企業連合)。
ドメイン名は階層構造となっており、「.」で区切られた領域の一番右の部分はトップレベルドメイン(TLD)と呼ばれる。トップレベルドメインは国・地域(日本を表す「.jp」など)や用途(商用を表す「.com」など)ごとに百数十種類が定められ、世界各地のドメイン管理団体に割り当てられている。
このうち、「.com」「.net」「.org」の3つのTLDはgTLDと呼ばれ、全世界からの登録を受け付けている。2001年から新たにgTLDが増設されることが決まり、ドメイン登録事業者を世界から公募した。
Network Solutions社などの既存の有力レジストラ19社は、合同で新gTLDを提案して登録業務を受託する方針を決め、企業連合体Afiliasを結成した。
Afiliasは合計で年間1,000万件以上の登録を扱う巨大組織である。日本からは国内のgTLDレジストラである国際調達情報(PSI-Japan)とインターキューの2社が参加している。
Afiliasは「.web」「.info」「.site」のgTLD新設を申請し、このうち「.info」が採用され、同ドメインについてレジストリの地位を獲得した。しかし、レジストラの増加によって生じた競争原理を阻害することになるとして、主に中小レジストラを中心にAfiliasに対する不満の声が強い。