ブログスパムとは、コメントやトラックバックなどブログ固有の機能を利用した自動送信広告のこと。広告と他サイトからのコピーによって自動生成されたブログサイト(スプログ、スパムブログ)を含める場合もある。
ブログスパムはブログの持つ読者や他ブログとのコミュニケーション機能を悪用したもので、ブログのエントリーと関係のない商業サイトへの広告リンクを記述した内容を大量にコメントとして投稿する「コメントスパム」や、そのようなリンクをトラックバックの形で大量に送りつける「トラックバックスパム」などの手法がある。
また、他のサイトやブログからコピーしてきた文章や、文章に見せかけた意味の無い雑多な単語の組み合わせに広告リンクを埋め込み、エントリーとして自動投稿することによって構成される「スパムブログ」(spam blog、splog:スプログ)という手法があり、ブログに対するスパム行為とは区別されるが、広義にはこれをブログスパムに含める用法もある。
ブログスパムの多くはスパムメールなど他のスパム行為と同じように、スクリプトなどを使って広告を自動生成・自動送信することにより、短期間に数多くのサイトに広告を送りつける。ブログ側でスパムを判別し、削除・遮断する等の対策を行なわなければ、あっという間にコメント欄やトラックバック欄が内容と無関係な広告によって埋め尽くされてしまい、これらの機能が本来の役割を果たせなくなってしまう。また、自動送信されるスパムを受信し続けることによってブログサイトのサーバ負荷が増大し、投稿や閲覧に支障が生じることもある。
最近ではブログツールなどにブログスパム対策のためのプラグインなどが用意されていることが多く、これを利用してブログスパムを削除したり送信元からのアクセスを遮断したりすることができる。ただし、迷惑メール対策などと同様に、送られてきたものが人間によるメッセージなのかスパムなのかは機械的に判定することが難しく、決定的な対策を行なうことは現状では難しい。