Graniとは、フリーソフトのタブブラウザ「Sleipnir」から派生した、初級者向けのタブブラウザ。フリーソフトウェアとして配布されている。
Sleipnirが多機能性を重視し、カスタマイズ性に優れているのに対し、Graniは扱いやすさを重視し、設定などを簡素化しているのが特長。ずっとInternet Explorerを使っていて、初めてWebプラウザを乗り換える人を対象としているためである。見た目も、ボタンなどが少なく、初級者が迷いにくいデザインとなっている。
Graniは、拡張ツールバーのインストールが行なえないことや、レンダリングエンジンにGeckoを使えないことなど、カスタマイズ性ではSleipnirに劣るため、Graniに乗り換え、ブラウザを使い慣れたユーザには、Sleipnirの使用が推奨されている。
SleipnirにはSleipnir StyleとAdvance Styleという二種類のデザインがあるが、Advance StyleはGraniと同じデザインとなっている。そのため、GraniからSleipnirに乗り換えて、Graniのシンプルなデザインのままカスタマイズ性を向上させることも可能である。「Grani」という名称は、北欧神話においてGraniがSleipnirの子どもであることに由来している。