
魅力的な唇のためには、
優しい言葉を紡ぐこと
愛らしい瞳のためには、
人々の素晴らしさを見つけること
スリムな体のためには、
飢えた人々と食べ物を分かち合うこと
美しい身のこなしのためには、
決して一人で歩むことがないと知ること
(オードリーヘプバーン)
オードリーヘプバーン。
その可憐な容姿と華麗な女優経歴からは想像つきませんが、オードリーの青春は悲惨なものでした。
オードリーの叔父と母親の従兄弟はドイツに対する抵抗者だったため、オードリーの目の前で銃殺され、また、彼女の異父兄弟もドイツの強制収容所に入れられています。
オードリーは栄養失調のため急性貧血症で浮腫み、呼吸困難、水腫に罹り、黄疸が出る程の重体となりましたが、母親が必死で手に入れたペニシリンで九死に一生を得ます。また、戦争中、食料がないときはチューリップの球根を食べ、飢えをしのいだそうです。
ユニセフの親善大使に就任した際、
「子供にとってユニセフがどのような存在であるのかをはっきりと証言することができます。
なぜなら、第二次世界大戦の直後、私自身が食べ物や医療の援助を受けた子供の一人だったのですから。
幸せな子供時代を過ごすチャンスを皆が与えられるべきです」
と語っています。
彼女の美しさは、容姿以上に彼女の生き方の根底にある美意識そのものにあるように思えます。
*ちなみにこの言葉は米国の詩人サム・レヴェンソンの詩集「時の試練を経た人生の知恵」から引用した文章をオードリーが詩の形に直して子どもたちに読み聞かせたものです。