自社株買いとは、株式を発行した企業がその株式を買い戻すことを言います。買い戻しは、発行企業が株主に1株あたりの時価を支払い、それまで一般投資家や個人投資家に分配されていた所有権の一部を再び吸収することで行われます。
株の買い戻し(ストックバイバック)では、会社は公開市場で株式を購入するか、株主から直接購入することができます。ここ数十年、自社株買いは、株主への還元の方法として、配当金を抜いて好まれるようになりました。中小企業が自社株買いを行うこともありますが、コストを考えると優良企業の方が圧倒的に有利です。
企業は普通株式や優先株式を販売することで自己資本を調達しているため、その資金を還元するという選択をすることは直感的には理解できないかもしれません。しかし、株式を買い戻すことが企業にとって有益な理由は数多くあります。例えば、所有権の統合、過小評価、主要な財務比率の向上などです。
普通株式の1株は、会社の方針や財務上の決定に対する投票権を含む、発行会社の所有権に対する少額の出資を表しています。ある企業に経営者がいて、100万人の株主がいたとしても、実際には1,000,001人のオーナーがいることになります。企業が株式を発行するのは、事業拡大のための自己資本を調達するためですが、成長の見込みがないのに、使われなかった自己資本を持ち続けることは、意味のない所有権の共有を意味します。
例えば、業界を席巻するまでに成長した企業が、これ以上の成長は望めないと判断した場合です。成長の余地がほとんどない中で、多額の自己資本を貸借対照表に計上することは、好ましいことではなく、むしろ重荷となります。
株主は配当という形で投資に対するリターンを要求しますが、これは株主資本のコストであり、企業は実質的に、使用していない資金を利用する特権を支払っていることになります。発行済み株式の一部または全部を買い戻すことは、投資家への支払いと全体の資本コストを削減する簡単な方法です。
