ここはフィリピンであろうか。
村落共同体の伝統的相互扶助がアラヨンである。森林を守ってきただろう。
森林後輩にかんがみ、アラヨンを立ち上げようとしたが、森林破壊の趨勢はなすすべもなかった。
以下、参考 < 東京フィリピン研究会
●題名:参加型森林政策の効果とその課題
●発表者: 山本秀樹(株式会社CSE 技術営業本部コンサルティング推進室)
●会 場: 明治大学 リバティータワー15階 1152教室
●要 旨:
1980年代熱帯林荒廃を懸念する国際世論を背景に、それまで産業造林支援が主流であった国際援助機関のプロジ
ェクトが、小規模農家や共同体のためのプロジェクトに転換した。同時に森林管理を国から現地の森林利用者に移管
する社会林業が始まったが、その多くは失敗している。原因として、プロジェクト実施地域の社会構造の理解不足と、
社会林業の実施を担う主体の曖昧さがあげられる。報告者は1998年セブ州タバヤグ村において住民・行政機関・NG
Oスタッフへ聞き取り調査を行った。調査地へは1981年にアメリカを本拠地とするNGOが入って以来、3つの先進国N
GOが2つの途上国NGOを支援している。特に1988年から1993年にかけて伝統的相互扶助活動(アラヨン活動)・住民
組織・NGO・行政が効果的に連携し、成功した事例といえよう。とはいえ、調査時点ではアラヨン活動を行っているグル
ープが一つもない、所得格差が広がった等問題がないわけではない。最も重要なのは「住民のニーズに合致した持続
可能な森林管理を住民自身が行う」ことである。以上の報告とともに今後の展望を示したい。
●発表者: 山本秀樹(株式会社CSE 技術営業本部コンサルティング推進室)
●会 場: 明治大学 リバティータワー15階 1152教室
●要 旨:
1980年代熱帯林荒廃を懸念する国際世論を背景に、それまで産業造林支援が主流であった国際援助機関のプロジ
ェクトが、小規模農家や共同体のためのプロジェクトに転換した。同時に森林管理を国から現地の森林利用者に移管
する社会林業が始まったが、その多くは失敗している。原因として、プロジェクト実施地域の社会構造の理解不足と、
社会林業の実施を担う主体の曖昧さがあげられる。報告者は1998年セブ州タバヤグ村において住民・行政機関・NG
Oスタッフへ聞き取り調査を行った。調査地へは1981年にアメリカを本拠地とするNGOが入って以来、3つの先進国N
GOが2つの途上国NGOを支援している。特に1988年から1993年にかけて伝統的相互扶助活動(アラヨン活動)・住民
組織・NGO・行政が効果的に連携し、成功した事例といえよう。とはいえ、調査時点ではアラヨン活動を行っているグル
ープが一つもない、所得格差が広がった等問題がないわけではない。最も重要なのは「住民のニーズに合致した持続
可能な森林管理を住民自身が行う」ことである。以上の報告とともに今後の展望を示したい。