季節は少しずつ本格的な春に近づいてきましたね
! 梅が終わり桜が咲いて、落葉樹には新緑が色づいていき、
これから街中がいろんな色に華やいでいきますね。
皆さんはどんな樹木
が好きですか?
私は数ある樹木の中でクスノキが大好きです。
もう20年前の話になりますが、高校を卒業して一番最初に就職した造園会社で初めて行った現場が
武蔵野市にある小金井公園の中にあった、大きいクスノキの移植作業でした。
5m以上の高さのあったクスノキをきれいに重機で掘り上げ、
大きなクレーン車で吊り上げ500メートルほど先にある広場に移し、
給水車で水をあげていた時に当時お世話になっていた親方から
「クスノキの幹に耳を当ててみろ!」
と急に言われたので耳を当ててみると、
ゴゴォ!!と凄まじいぐらいにクスノキが水を吸い上げている音が聞こえてきたんです。
そのときこの仕事の醍醐味を初めて味わった瞬間だったのを今でもはっきりと覚えています。
クスノキは自分にとって思い出の木でもあり、
今までの仕事の方向性を指し示してくれた恩人ともいうべき木でもあるんです。
もう少しクスノキの凄さを記載させていただきますと、
皆さんはクスノキをどこで見かけることが多いでしょうか?
主に神社の境内や公園、学校や幼稚園の庭内などでよく見られると思いますが、
ある有名な場所では材料として使用されているのです。
それは広島県にある国指定の文化財、厳島神社の大鳥居に使用されているのをご存知ですか?
テレビなどの映像でみる限りでは、海に浸かったままで、なぜ腐らないの?と思われた方もいるのでは?
クスノキはもともと腐りにくい性質をもっています、。
それに加えこの鳥居の基礎部分は千本杭(せんぼんくい)という工法が用いられています。
45~60センチの松杭がそれぞれの柱に約30~100本打ち込まれているそうで
かなり頑強な作りになっているようです。
現在の大鳥居は平清盛の仁安3年(1168年)造営の初代から数えて、
明治時代に再建された現在の鳥居で8代目とされています。
明治からすでに120年が過ぎ、現在建て替え用のクスノキの調達先に
地元では頭を悩ませているそうです。
再びクスノキのことに話を戻しますが、クスノキには面白い別名があります。
明治時代、明治神宮の道路沿いにたくさんのクスノキがあるのを当時の人達が見た時に、
なんの木じゃ!?と呼ばれているうちに なんじゃもんじゃ?と変わった名前をつけられたのが
いつしかクスノキの別名になったそうです。
なんとも面白い別名ですよね


