http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20091115-OYT8T00087.htm

光秀シンポ熱く
府内外郷土史家ら 「知将で愛妻家」「教養人」 福知山・天寧寺
「それぞれの光秀」をテーマに意見を発表する郷土史家ら(福知山市大呂の天寧寺で)

 戦国武将・明智光秀をテーマに、地域の歴史や活性化を考えるシンポジウム「本能寺前夜」が14日、福知山市大呂の天寧寺で開かれた。福知山、亀岡など、ゆかりがある府内外4市の郷土史家らが、様々な光秀像や各地の活動を紹介。歴史ファンら約70人が聴き入り、近年、実像が見直されている武将に思いをはせた。

 地元の丹波福知山明智光秀公研究会が、光秀らの文書が残る同寺で初めて開催。「それぞれの明智光秀公」をテーマに福知山、亀岡両市をはじめ、光秀が坂本城を築いた大津市、諸説ある出生地の一つ・岐阜県瑞浪(みずなみ)市の郷土史家ら5人が意見を発表した。

 本能寺の変(1582年)で主君・織田信長を討った後、羽柴秀吉に敗れ、「逆臣」のイメージがある光秀だが、同会の山口正世司会長(77)は優れた軍略家、統治者、教養人であったと説明。光秀が築いた福知山城や御霊神社などを巡るツアーの企画や講演会などの活動を紹介した。

 亀岡市の前田逸郎・明智光秀公顕彰会長(70)は、亀山城を居城とした光秀を「亀岡のまちづくりの開拓者」と述べ、光秀祭りや信長ゆかりの滋賀県安土町との交流などを紹介。「『時は今』の思いで、知将であり、愛妻家で人間味あふれる光秀を亀岡のブランドとして、まちづくりにつなげたい」と語った。

 司会を務めた中京区の渡辺康一・デジタルハリウッド大学院客員教授(40)は「ゲームで光秀らが格好よく表現されるなど、悪者扱いだった歴史上の人物が注目を集め、若い女性を中心に歴史を見直す動きが広がっている」と指摘。「眠っている歴史資源を生かすことが、地域活性化につながる」と力を込めた。

 福知山市の主婦高橋和子さん(70)は「市と市民が、城やゆかりの地を生かしたまちづくりをもっと考えなければ、と改めて思った」と話していた。
(2009年11月15日 読売新聞)