"Men standing up again~再び立ち上がる男たち~"
私がこの試合のタイトルをこう決めたのは、こんな理由がある。
当初は近藤博之が誰かとタッグを組み、峰浩也&TA☆KUのNSBと対戦するはずだった。
ご存知の方もいらっしゃるかも知れないが、11月20日のEAGLE小山大会にて。
近藤博之はGENTAROを相手に60分フルタイムドローというEAGLE史上初の試合をやってのけた。
プロレスファンであれば手を叩いて喜べる位の結果。
あのGENTAROと近藤博之が肩を並べたと言っても過言ではないからである。
だが、引き分けであり勝つことは出来なかったのも事実。
栃木のベルトである「日本インディペンデントクルーザー級」のベルトを取り戻せかなかった。
近藤はそろそろキャリア10年になる。
再び栃木で一番歴史のあるこのベルトを腰に巻かんが為立ち上がる。
かたや峰とTA☆KUのNSB。
同じく11月20日、NSBの二人は吉田&ソルジャーの前に辛酸を舐めさせられる。
昨年12月に急遽復活を果たした峰。
病気と怪我で長期療養し、晩夏に復帰したTA☆KU。
近藤の熱戦を眼前で見せ付けられた、先輩の峰と同期のTA☆KU。
栃木のリングで培ってきた二人のキャリア。
峰とTA☆KUは再びトップに肉薄する為に立ち上がらなければならない。
後日になって決定したカードは、峰&近藤vs.TA☆KU&梅沢菊次郎。
梅沢もまた、今秋になりプロレスリング・アライヴに移籍を果たした男。
地下プロレスでのスモー・キク、パキスタンでもその勇姿を現した事がある。
それでもアライヴでもう一度出直す勇気。
彼もまた、再び立ち上がるべき男なのである。
この四人が2011年最終興行で合間見えるのは、偶然なのか、それとも必然なのか。
休憩が明けてもまだ熱気の冷めやらない小山のリングで、お互いのプライドを賭けた試合が始まる。




梅沢、TA☆KU、峰、近藤の順にコールを受ける。
リングには大量の紙テープが投げ込まれ、いかにこの試合が期待されているかがわかる。
特に近藤博之の入場時には会場のあちこちから「近藤!」のコールも聞かれた。
異様なほどの熱気と期待感に包まれ、リング上には心地よい程の緊張感で包まれている。

この試合からは実況を引き続きカズミファイブが務めた。
ゲスト席にはライブを終えたばかりの美女♂menの面々とジャイアント小馬場が。


近藤と梅沢、峰とTA☆KUがクリーンに握手。
北海道の北都プロレスでは対戦経験のある近藤と梅沢だが、栃木のリングでは珍しい。
今回のタッグも近藤が「是非梅沢菊次郎と対戦したい」という意向を組んでのもの。
試合はこの両者の対決がクローズアップされがちだが・・・
峰とTA☆KUにはそれを感じさせない程の注目を集めて欲しい。
勝敗にはこだわらず、思い切った試合を大勢の観客に見せて欲しい。
そんな希望が私の胸の中にあった。

先発は近藤と梅沢。ロックアップでガッチリと組み合うが、体格を利して吹っ飛ばす梅沢。
無理も無い。梅沢と近藤の体重差は40キロはある。





正面切ってではかなわないと見るや、近藤は梅沢のリストを固めていく。
続いてアームホイップからグラウンドに持ち込もうとするが、逆に梅沢が腕を極めて行く。
スタンドのヘッドロックから近藤をロープに飛ばした梅沢。
タックル合戦が続く。近藤は体重差がありながらも意地で倒れない。
思い切りダッシュして体ごとぶつかり、ついに梅沢をダウンさせた近藤。館内からは大きな歓声。


ダウンさせた勢いでボディースラムを敢行した近藤だが、そう簡単には持ち上がらない。
逆に体勢を入れ替えた梅沢が滞空時間をたっぷりとつけたボディースラムで近藤を叩きつける。


近藤を起こした梅沢は胸板への水平チョップ。
近藤もチョップで反撃するが、梅沢は「効かないぞ」とでも言いたそうなこの表情。
梅沢は表情でプロレスの凄さを見せることが出来るレスラーなのである。
チョップのラリーがいったん止まると、両陣営共にタッチを行う。







重厚な組み合わせから一転、今度は峰とTA☆KUのスピード感あふれる対戦。
道場で、試合で、何百回何千回と繰り返されてきた反復練習。
その積み重ねがあるからこそ、何気ないファーストコンタクトでも観客の視線を釘付けにする。
リストの取り合い、アームホイップ系の技だけでバリエーションはいくつもある。
流れるように、スムーズに動いていくNSBの二人。
一瞬の静寂、両者がピタリと動きを止めて向かい合った瞬間館内からは大きな拍手が沸きあがる。




一瞬の隙を突いて峰が優勢になる。
コーナーの近藤と二人がかりでTA☆KUを攻撃する。
タッチを受けた近藤はTA☆KUにフェイスカットからギロチン、サマーソルトドロップと追い込む。



TA☆KUは何とか梅沢にタッチ。
梅沢のヘッドバットが近藤に襲い掛かる。
「ゴツッ」という鈍い音が館内に響くと、気をつけの姿勢のまま近藤が真後ろに倒れこんでいく。



攻勢に出る青コーナーサイド。ツープラトンのクローズラインで近藤を吹っ飛ばす。
梅沢のボディースラムの後、TA☆KUが梅沢の両肩の上に立ち上がる。
ふらふらと立ち上がってきた近藤に、TA☆KUのクロスボディーがのしかかって行った!
この二人のタッグならではこその合体攻撃に、館内からはまた大きな歓声が沸きあがる!





この日猛威を振るったのは梅沢のダイヤモンドヘッド。
近藤がナックルやエルボーと突きたてても、逆に攻撃した近藤がダメージを受けてしまう。
「どうだ!」と仁王像のように立ちはだかる梅沢菊次郎の姿。




逆水平チョップを連打し近藤をぶっ倒した梅沢。
ボディースラムで叩きつけ、ロープに走ると倒れている近藤に重爆セントーン!!
125キロの梅沢が背中から落ちてくるのだから、近藤もたまったものではない。
TA☆KUとタッチ、串刺しドロップキックでなおも攻勢に出る。
が、逆コーナーに振った所を近藤のミサイルキックで逆襲され峰に交代されてしまう。




満を持して登場した峰はまずTA☆KUにドロップキック。
慌てて入ってきた梅沢のラリアットをかわしてトラースキックからハンドスプリング・エルボー。
倍近くある体重の梅沢をダウンさせてみせた峰。
ペースを握らせたままにさせたくない青コーナーサイドはツープラトンのクローズラインを狙う。
しかし峰は二人の首に絡みつき、同時にホイップしてみせたのである。



TA☆KUを捕らえた赤コーナーサイド。
ロープにはり付け状態にしたTA☆KUに近藤の逆水平、ビックブーツ。
更に攻撃しようとするが、TA☆KUがトップロープ越しに近藤を場外に落としてみせた。


場外に落ちた近藤に対し、TA☆KUはラ・ケブラーダをさく裂させる!!
しかし今度は峰がコーナー最上段からのプランチャで場外のTA☆KUに襲い掛かった!!
EAGLE勢ならではの場外空中戦の競演に興奮しっぱなしの観客、そしてゲストの面々。

と、青コーナーを見ると・・・館内の熱気に促された梅沢菊次郎の姿が。まさか・・・



125キロが飛んだ!!!
エプロンを疾走した梅沢は峰&近藤目掛けてプランチャを敢行!!!
フォローしていたTA☆KUまで巻き込んでしまう、まさしく「圧殺劇」が見られたのだ!!!
ちょっと長くなりすぎてしまったので、後半に続きます。
私がこの試合のタイトルをこう決めたのは、こんな理由がある。
当初は近藤博之が誰かとタッグを組み、峰浩也&TA☆KUのNSBと対戦するはずだった。
ご存知の方もいらっしゃるかも知れないが、11月20日のEAGLE小山大会にて。
近藤博之はGENTAROを相手に60分フルタイムドローというEAGLE史上初の試合をやってのけた。
プロレスファンであれば手を叩いて喜べる位の結果。
あのGENTAROと近藤博之が肩を並べたと言っても過言ではないからである。
だが、引き分けであり勝つことは出来なかったのも事実。
栃木のベルトである「日本インディペンデントクルーザー級」のベルトを取り戻せかなかった。
近藤はそろそろキャリア10年になる。
再び栃木で一番歴史のあるこのベルトを腰に巻かんが為立ち上がる。
かたや峰とTA☆KUのNSB。
同じく11月20日、NSBの二人は吉田&ソルジャーの前に辛酸を舐めさせられる。
昨年12月に急遽復活を果たした峰。
病気と怪我で長期療養し、晩夏に復帰したTA☆KU。
近藤の熱戦を眼前で見せ付けられた、先輩の峰と同期のTA☆KU。
栃木のリングで培ってきた二人のキャリア。
峰とTA☆KUは再びトップに肉薄する為に立ち上がらなければならない。
後日になって決定したカードは、峰&近藤vs.TA☆KU&梅沢菊次郎。
梅沢もまた、今秋になりプロレスリング・アライヴに移籍を果たした男。
地下プロレスでのスモー・キク、パキスタンでもその勇姿を現した事がある。
それでもアライヴでもう一度出直す勇気。
彼もまた、再び立ち上がるべき男なのである。
この四人が2011年最終興行で合間見えるのは、偶然なのか、それとも必然なのか。
休憩が明けてもまだ熱気の冷めやらない小山のリングで、お互いのプライドを賭けた試合が始まる。




梅沢、TA☆KU、峰、近藤の順にコールを受ける。
リングには大量の紙テープが投げ込まれ、いかにこの試合が期待されているかがわかる。
特に近藤博之の入場時には会場のあちこちから「近藤!」のコールも聞かれた。
異様なほどの熱気と期待感に包まれ、リング上には心地よい程の緊張感で包まれている。

この試合からは実況を引き続きカズミファイブが務めた。
ゲスト席にはライブを終えたばかりの美女♂menの面々とジャイアント小馬場が。


近藤と梅沢、峰とTA☆KUがクリーンに握手。
北海道の北都プロレスでは対戦経験のある近藤と梅沢だが、栃木のリングでは珍しい。
今回のタッグも近藤が「是非梅沢菊次郎と対戦したい」という意向を組んでのもの。
試合はこの両者の対決がクローズアップされがちだが・・・
峰とTA☆KUにはそれを感じさせない程の注目を集めて欲しい。
勝敗にはこだわらず、思い切った試合を大勢の観客に見せて欲しい。
そんな希望が私の胸の中にあった。

先発は近藤と梅沢。ロックアップでガッチリと組み合うが、体格を利して吹っ飛ばす梅沢。
無理も無い。梅沢と近藤の体重差は40キロはある。





正面切ってではかなわないと見るや、近藤は梅沢のリストを固めていく。
続いてアームホイップからグラウンドに持ち込もうとするが、逆に梅沢が腕を極めて行く。
スタンドのヘッドロックから近藤をロープに飛ばした梅沢。
タックル合戦が続く。近藤は体重差がありながらも意地で倒れない。
思い切りダッシュして体ごとぶつかり、ついに梅沢をダウンさせた近藤。館内からは大きな歓声。


ダウンさせた勢いでボディースラムを敢行した近藤だが、そう簡単には持ち上がらない。
逆に体勢を入れ替えた梅沢が滞空時間をたっぷりとつけたボディースラムで近藤を叩きつける。


近藤を起こした梅沢は胸板への水平チョップ。
近藤もチョップで反撃するが、梅沢は「効かないぞ」とでも言いたそうなこの表情。
梅沢は表情でプロレスの凄さを見せることが出来るレスラーなのである。
チョップのラリーがいったん止まると、両陣営共にタッチを行う。







重厚な組み合わせから一転、今度は峰とTA☆KUのスピード感あふれる対戦。
道場で、試合で、何百回何千回と繰り返されてきた反復練習。
その積み重ねがあるからこそ、何気ないファーストコンタクトでも観客の視線を釘付けにする。
リストの取り合い、アームホイップ系の技だけでバリエーションはいくつもある。
流れるように、スムーズに動いていくNSBの二人。
一瞬の静寂、両者がピタリと動きを止めて向かい合った瞬間館内からは大きな拍手が沸きあがる。




一瞬の隙を突いて峰が優勢になる。
コーナーの近藤と二人がかりでTA☆KUを攻撃する。
タッチを受けた近藤はTA☆KUにフェイスカットからギロチン、サマーソルトドロップと追い込む。



TA☆KUは何とか梅沢にタッチ。
梅沢のヘッドバットが近藤に襲い掛かる。
「ゴツッ」という鈍い音が館内に響くと、気をつけの姿勢のまま近藤が真後ろに倒れこんでいく。



攻勢に出る青コーナーサイド。ツープラトンのクローズラインで近藤を吹っ飛ばす。
梅沢のボディースラムの後、TA☆KUが梅沢の両肩の上に立ち上がる。
ふらふらと立ち上がってきた近藤に、TA☆KUのクロスボディーがのしかかって行った!
この二人のタッグならではこその合体攻撃に、館内からはまた大きな歓声が沸きあがる!





この日猛威を振るったのは梅沢のダイヤモンドヘッド。
近藤がナックルやエルボーと突きたてても、逆に攻撃した近藤がダメージを受けてしまう。
「どうだ!」と仁王像のように立ちはだかる梅沢菊次郎の姿。




逆水平チョップを連打し近藤をぶっ倒した梅沢。
ボディースラムで叩きつけ、ロープに走ると倒れている近藤に重爆セントーン!!
125キロの梅沢が背中から落ちてくるのだから、近藤もたまったものではない。
TA☆KUとタッチ、串刺しドロップキックでなおも攻勢に出る。
が、逆コーナーに振った所を近藤のミサイルキックで逆襲され峰に交代されてしまう。




満を持して登場した峰はまずTA☆KUにドロップキック。
慌てて入ってきた梅沢のラリアットをかわしてトラースキックからハンドスプリング・エルボー。
倍近くある体重の梅沢をダウンさせてみせた峰。
ペースを握らせたままにさせたくない青コーナーサイドはツープラトンのクローズラインを狙う。
しかし峰は二人の首に絡みつき、同時にホイップしてみせたのである。



TA☆KUを捕らえた赤コーナーサイド。
ロープにはり付け状態にしたTA☆KUに近藤の逆水平、ビックブーツ。
更に攻撃しようとするが、TA☆KUがトップロープ越しに近藤を場外に落としてみせた。


場外に落ちた近藤に対し、TA☆KUはラ・ケブラーダをさく裂させる!!
しかし今度は峰がコーナー最上段からのプランチャで場外のTA☆KUに襲い掛かった!!
EAGLE勢ならではの場外空中戦の競演に興奮しっぱなしの観客、そしてゲストの面々。

と、青コーナーを見ると・・・館内の熱気に促された梅沢菊次郎の姿が。まさか・・・



125キロが飛んだ!!!
エプロンを疾走した梅沢は峰&近藤目掛けてプランチャを敢行!!!
フォローしていたTA☆KUまで巻き込んでしまう、まさしく「圧殺劇」が見られたのだ!!!
ちょっと長くなりすぎてしまったので、後半に続きます。