The seventh thoughts on flash. | φ(..)メモとして残しておこう…

The seventh thoughts on flash.

ちょっと前(というか、だいぶ前)に、「Macromedia Director」というソフトがあって、Web用のインタラクティブムービーやCDコンテンツ制作をしてました。

このソフトが使いたくて、Macを使うようになったのは言うまでもありません。

Macromedia DirectorのVer.4を使うために、最初に購入したMacがパフォーマーの6310。
それはおいといて…。


結局、MacromediaはFLASHに力を注ぎ、同じような用途のDirectorはその役目を終えました。
という訳で、MacromediaのFLASHを使うようになり、MacromediaがAdobeに買収されてからは、AdobeのFLASHを使うように。

現在よく使うDreamweaverもFlashも、もともとはMacromediaの製品で、個人的には「Dreamweaver」と「Adobe GoLive」なら前者を「Flash」と「Adobe LiveMotion」においても前者を使用していました。

要するに、DTPならAdobe製品、WebならMacromediaという感じで使い分けていたのです。


ただ、HTML5の登場でFLASHを使う理由がなくなってしまいました。

Web標準の技術は、全てオープンであるべきだというAppleの姿勢にも、同感です。

さらに付け加えるとするなら…。

Web標準の技術は、誰でも公平に学べ、使用でき、そして無料でなければならないと思います。

少なくとも、僕の中ではFLASHはそうではない。


スティーブ・ジョブズはiPhoneやiPad、iPodでFlash(が動くことを)を許可しない理由のひとつにAdobeのFlash製品が100%「プロプライエタリ」であることをあげています。

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Adobe’s Flash products are 100% proprietary. They are only available from Adobe, and Adobe has sole authority as to their future enhancement, pricing, etc. While Adobe’s Flash products are widely available, this does not mean they are open, since they are controlled entirely by Adobe and available only from Adobe. By almost any definition, Flash is a closed system.

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実は、このことがその他の項目にも影響を与えています。

スティーブ・ジョブズはまず、1番目に先程の「オープンでない」という理由を述べました。
そのあとの項目は以下のとおりです。

Second, there’s the "full web".
それは、完全なWeb技術ではない。

Third, there’s reliability, security and performance.
信頼性、セキュリティ、そしてパフォーマンスに問題がある。

Fourth, there’s battery life.
バッテリーの寿命に影響する。

Fifth, there’s Touch.
タッチデバイスへの対応が難しい(技術的に、ではなく既存のサイトをタッチデバイス用に作り直す労力)。

Sixth, the most important reason.
(We cannot be at the mercy of a third party deciding if and when they will make our enhancements available to our developers.)
開発者が新たな技術の利用を、サードパーティの都合によって左右されてしまう。


つまり、AdobeのFlash製品が100%「プロプライエタリ」であるからこそ、Second~Sixthにあげたような問題が起こるわけです。


僕はここに、7番目の理由を付け加えます。
それは、AdobeのFlash技術が無料で手に入らないものだという理由です。

ActionScriptを書くくらいなら、フリーのソフトでもそれは行えます。
ただし、AdobeのFlash製品を使わなければ、そもそもAdobeの技術であるFlash技術の恩恵の100%を受けられないのは明白です。

Adobe Flash Professional CS5.5 \88,200
Adobe Flash Catalyst CS5.5 \39,900
Adobe Flash Builder 4.5 Premium Edition \89,250
Adobe Flash Builder 4.5 Standard Edition \31,500

You must buy this expensive software.


こんな高価なソフトを購入しなければ100%その恩恵にあずかれないような技術が、Web標準技術のわけがありません。
HTML5もCSS3も、JavaScriptも…ブラウザ(実行環境)さえあれば100%その恩恵にあずかれるというのに…。


ことWebということに関して言えば、ブラウザとメモ帳さえあればアプリケーションが作れます。
実際に、僕がWebの簡単なアプリを作る時には、動作チェック用のブラウザとメモ帳だけで作成します。

オープンな技術であるHTML5,CSS3,JavaScriptにPHPを組み合わせれば、ほとんどのことが可能です。


1日1ドル未満で生活する、いわゆる最貧困層と呼ばれる人々が、100%Flashの恩恵にあずかれますか?
Flashを学べますか?



いろいろあって、僕もネットカフェ難民やホームレス生活をしていたことがあります。
ちょうどリーマンショック後のいろいろあった時期です。
でも、そこから離脱出来たのは「無料」で手に入るオープンな技術を学べたからだと思っています。

ネットカフェに転がり込むことが出来たなら、なんとかメモ帳とブラウザ、それからネット回線は確保できます。
あとは、Google先生に聞いて、勉強すればいい。

寝る間も惜しんで必死に勉強しました。
明日を生きていくために。

今の僕は、その頃に描いていた明日を生きているわけです。

もし「Flashの購入」がWeb技術者としての最低条件であったなら…。
僕の明日はもっと変わったものになっていたかもしれませんね。

少なくとも、挫折していたでしょう。


まあ、今もEC-CUBEやMySQLなんていうオープンソースや、スティーブの言うオープンなWeb技術(HTML5,CSS3,JavaScript等)で食べてるというオチがありますが…(´∀`)


基金訓練の講師をしていてこんなことを言うのも何なんですが、求められるのであれば、1日1ドル未満で生活する最貧困層の人々に技術を教えたいと思ってます。