公差方式が明記されてない図面の公差解釈(ISO)
●公差方式が明記されてない図面の公差解釈(ISO)
以前、図面の読み方についてJISに変なことが書いてあるという記事をかきましたが、間違ってるのか間違ってないのかずっと気になってたので、図書館に見に行ってきました、参照もとのISO(我ながら勤勉、というかオタクか…)。
まずはおさらい。JIS B0401-1では、
穴の場合:最大内接完全円筒径が最大実体許容寸法(=許容最小径)より小さいとダメ
軸の場合:最小外接完全円筒径が最大実体許容寸法(=許容最大径)より小さいとダメ
両方小さいとダメ となっていました。これでは、穴と軸ははまらなさそうです。
そして、ISO 286-1ではどうなっていたかというと(こちらも少し略して引用)
For holes: The diameter of the largest inscribed perfect imaginary cylinder should not be smaller than the maximum material limit of size.
For shafts: The diameter of the smallest circumscribed perfect imaginary cylinder should not be larger than the maximum material limit of size.
これは穴のほうはJISと同じですが、軸のほうは大きいとダメです。これなら普通の包絡の条件なので、JISは誤訳のようです。
まとめ
図面に公差方式の指定がない場合、
ISOでは、包絡の条件(=一番感覚的な読み方)で読むよう定められている。
JISでは、穴と軸がはまらないようなよくわからない読み方が定められている(おそらく誤訳)。
包絡の条件を適用したいときは、図面に「公差表示方式 JIS B0024」を書いた上で、一般公差クラス指定に、包絡の条件を示す"-E"をつける(B0419 6.3)とよい。
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まずはおさらい。JIS B0401-1では、
穴の場合:最大内接完全円筒径が最大実体許容寸法(=許容最小径)より小さいとダメ
軸の場合:最小外接完全円筒径が最大実体許容寸法(=許容最大径)より小さいとダメ
両方小さいとダメ となっていました。これでは、穴と軸ははまらなさそうです。
そして、ISO 286-1ではどうなっていたかというと(こちらも少し略して引用)
For holes: The diameter of the largest inscribed perfect imaginary cylinder should not be smaller than the maximum material limit of size.
For shafts: The diameter of the smallest circumscribed perfect imaginary cylinder should not be larger than the maximum material limit of size.
これは穴のほうはJISと同じですが、軸のほうは大きいとダメです。これなら普通の包絡の条件なので、JISは誤訳のようです。
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図面に公差方式の指定がない場合、



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