2009-10-22 09:05:25

公差方式が明記されてない図面の公差解釈(JIS)

テーマ:図面規格/GD&T
●公差方式が明記されてない図面の公差解釈


公差表示方式 JIS B 0024(ISO 8015)

書かれてますか?書いてない場合もありますよね。

JIS B0024では、B0024の公差方式を適用する場合、表題欄付近に「公差表示方式 JIS B0024」を表記するよう定めていますが、書いてない場合はどう読むのでしょうか?

JIS B0401-1 5.3 公差付き寸法の解釈

のところで、JIS B0024の公差方式について書かれています。特に指定がなければ独立の原則(幾何形状は寸法公差から独立=規制を受けない)です。

そして5.3.2にて、JIS B0024の注記がない場合について書かれています。

ここで、まず、
(規格の文章はまどろっこしいのでやや意訳します)

穴の場合:最大内接完全円筒径が最大実体許容寸法(=許容最小径)より小さいとダメ
軸の場合:最小外接完全円筒径が最大実体許容寸法(=許容最大径)より小さいとダメ


両方小さいとダメ です。

つまり穴の場合は、包絡の条件と同じ(最大実体境界を違反しない)ですが、軸の場合は最大実体境界を違反(あるいは、ぴったり)しないといけないみたいです。

これじゃ穴と軸がはまりません(汗)


これはおそらく包絡の条件(B0024 6.1)をあらわすつもりだったと思われますが、どうやら間違っているようです。そういうわけで、読むときには包絡の条件で読めばよいと思いますが、自分が書くときには、この文章を引用元にして包絡の条件を主張することはちょっとできないので、包絡の条件をデフォルトで適用する場合でも

・B0024を指定した上で、
・一般公差クラス指定に、包絡の条件を示す"-E"をつける(B0419 6.3)

ようにしています。

(2009-10-22 書き直して再掲しました)
(2009-12-13 書き直して再掲/追記)
対応するISO規格 ISO286-1:1988では、5.3.2の表記が正しく包絡の条件の内容になっていました。つまり、軸の場合「大きいとダメ(should not be larger than)」でした。JISが誤訳のようです。

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