30万円ほどの資金があれば3年先にはFXで悠々自適の生活かあ。

という夢を抱いてFXをはじめるわけですが、これには条件があります。

そう、

3年先までFXで得られた利益をFXに再投資するのですから、

むこう3年間の生活費が別途必要ということになります。

3年分の生活費といっても人によって違いがありますが、

たいてい3年分あれば、いま300万円用意できるのではないでしょうか。

いや、

副業として30万円からはじめて、3年後に手元資金が300万円になったら、

本格的にFX生活をはじめる。

という考え方もありますが、これはちょっと危険です。

なぜかというとFXは24時間の相場なのです。

1日中為替変動を気にしながら、別の本職をこなすのは至難の業といえます。

そのあたりは個々のおかれた環境の違いにもよりますが、

いずれにせよFXで生活していくにはそれなりの覚悟が必要です。


今日の本題はポジションの持ち越し

小さな値幅の積み重ねで利益と狙うデイトレの場合、

その日もったポジションを必ずその日で反対売買を行い決済するのかどうか。

このあたりが投資スタイルにもよりますが、けっこう悩みどころなのです。


為替においては24時間相場が動いているので、その日をどうやって限定するのかということです。

日計り(その日のうちに決済する)の場合のメリットを考えてみましょう。

・取扱業者によっては日計りの場合の手数料が安い。

・ロングにせよショートにせよスワップ金利を気にしなくてよい。

・安心して寝られる(寝てるあいだは中立の状態なので、為替のことを気にしなくてよい)

などが考えられます。

しかし手数料やスワップは、本来の値幅変動から考えると微々たるものです。

それらを気にしてトレードしているようでは、刻々変化する相場に対して的確な判断ができないでしょう。

また安心して寝るためには、たとえポジションをもっていても、

トリガやトレールを使った注文方法を行えば十分対応ができます。


そうなると24時間相場の為替では、決着がつくまでポジションを持ち越していいということになります。

ただしポジション持ち越す場合にも注意することがあります。

それは24時間相場であっても、世界の市場をつなぎながらの相場ですから、

ときどく大きなギャップが現れます。

それは朝7時ごろと、世界の市場が休む金曜から月曜など

とくに金曜の終了から、月曜の開始にかけては、休日のあいだに大きなニュースがあると

大きなギャップができることがあります。

ですから金曜はよほどのことがない限りポジションを整理することにしています。

FXで生活費を稼ごうということになると300万円ぐらいは必要だなあ

ということがわかりました。

FXをはじめるための最低証拠金は取扱業者にもよりますが、

10万円程度からというところもあります。

つまり10万円預けることで、とりあえず1万通貨の取引は可能なわけです。

このことをふまえて

今度は少資金からはじめて、どれぐらい先にFXで自立(生活費を稼げるレベル)できるのかを考えましょう。


仮にFXにつぎこめる余裕資金が30万円しかなかった場合

しばらく1万通貨の取引ということになります。

損失を抑えて利を伸ばす投資手法で月に20回のトレードを行い、

結果3勝7敗で勝ちトレードで平均3円の利益、負けトレードで平均1円の損失であれば、

1年後には30万円+24万円=54万円の資金になります。

元手が54万円になると2万通貨の取引が可能になるでしょう。

次の1年は2万通貨の取引で同様の結果が得られると、

2年後には54万円+48万円=102万円の資金になります。

元手が102万円なら4~5万通貨の取引可能

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こうしていけば、3~4年先には数百万円の資金になります。


つまり30万円の資金からはじめて、3~4年後にはFXで生活費を稼げるようになるわけです。

まあ、とらぬ狸の皮算用ではありますが・・・

昨日は歴史的な世界同時株価暴落となりました。

そして円相場は記録的な円高となりました。

1日に変動が対ドルで5円程度、対ユーロで8円程度ですが、

こんなことはめったにあることではありません。

損失を抑え、利益を伸ばす投資手法が成功するパターンですね。


そしてめったにないことですから、

やはり勝ちトレードの利益が平均3円程度で考えるのは妥当なところではないでしょうか。

前回、1万通貨あたりの1月の利益が2~3万円程度になる計算結果が得られました。

必要な生活費は人によって違いますが、

まあ最低でも手取りで20~30万円程度は必要ですな。

手取りという表現をしたのは、FXには税金がかかるからです。

くりっく365の場合でも、20%の税金が徴収されます。

ですから仮に30万円の利益があっても手取りは30万円×80%=24万円になります。


また1月の利益を平均20~30万円にするには、

取引量は最低1万通貨の10倍、つまり10万通貨の取引が必要になります。

10万通貨の取引を行うには、だいたい50~100万円程度の保証金が必要になるでしょう。

見込みどおりに相場動いて利益がでるのが3割として計算していますから、

この50~100万円では、最初に負けトレードが発生した場合はトレード継続が困難となります。

このことから、

この額の3倍程度は最低必要ではないかと考えられます。


今までのところをまとめますと、

FXで生活していくためのトレード資金は300万円程度必要。

前提条件は、

小さな額(1円程度)でストップオーダーをいれ損失を抑えながら利益を伸ばす投資手法で、

見込みどおりに相場が展開する確率が3割程度(利益の平均が3円程度)

月に10万通貨単位の取引を20回程度行う。

ということになります。


さて前回の条件で、デイトレードで月に20回のトレードを行った場合について考察しましょう。

まず、1勝9敗の場合

勝ちトレードが2回ですから、平均3万円×2=6万円の利益

負けトレードが18回ですから、平均1万円×18=18万円の損失

結局、1万通貨あたり月に12万円ずつ損していく計算になります。


上がるか下がるかの2択の予想で、1勝9敗はないだろうと思うかもしれませんが、

5割程度で上がる下がるの予想が当たっていたとしても、1勝9敗など十分ありえることです。

ストップオーダー(ロスカット)の設定が値幅1円ぐらいであれば、

利益がでるまえに、値が振れてストップオーダーにかかってしまいます。

だからといってストップオーダーを大きく設定すると、

損失を抑えて利益を伸ばすことはできません。


では、2勝8敗ならどうでしょうか。

勝ちトレードが4回ですから、平均3万円×4=12の利益

負けトレードが16回ですから、平均1万円×16=16万円の損失

まだ1万通貨あたり月に4万円ずつ失っていく計算になりますね。


利益を平均3万円としているからということもありますが、

1日で為替が3円以上変動する日が月に何度あるでしょか。

勝ちトレードを5円、10円など大きな値で計算するほうが不自然に思えます。


3勝7敗

もはやこのあたりが、損失を小さく、利益を伸ばす手法での限界かも。

5割以上で相場の方向が当たっていたとしても、値幅の小さいストップオーダーにかかわらず

利益を3円まで伸ばすのはかなり厳しいですから。

勝ちトレードが6回で、3万円×6=18万円

負けトレードが14回で、1万円×14=14万円

ようやく月に4万円の利益になります。


しかし、この計算には手数料、スプレッドというものがはいっていません。

手数料が500円程度、スプレッドもありますから、これらを勘案しますと、

実際は4万円より少ない2~3万円程度ということになります。


さてFXにしても商品先物にしても相場に関するトレード手法について説明した書籍はたくさんあります。

結局のところ相場の先行きを100%いい当てるなどは不可能であり、

これらの書籍のほとんどに共通している勝利の鉄則とは、

損きり(ロスカット)を行うことです。

損失を抑えて、利益を伸ばせというものです。

まあこれは決して間違ったことではなく、その通りかもしれません。


1割しか勝ちトレードがなくても、トータルプラスであればいい。

こういう極端なケースもまああるにはありますが、

ここで気になるのは、

損失を小さく抑える(ロスカットの値幅が小さい)をし、

利益を伸ばす(利確を行わず、ロスカットを切り下げ、切り上げていく)を行うと、

すごく当然ですが、

少しの値変動でロスカットにはひっかかり安いということになります。


つまりどちらに値が動くかの予想は当たってても

ロスカットにかかりやすく勝ちトレードにならない場合があり、

勝率はおのずとさがってしまいます。


ではどれだけの勝率で、どれだけのロスカットで、どれぐらいの利益が期待できるのかを計算してみましょう。

前提条件として、

ロスカットの設定、約定値から1円(見込みどおりのほうに展開した場合は、切り上げ切り下げを行う)

勝ちトレードの場合の利益 平均3円で計算(ドル・円の場合は1万ドルあたり3万円の利益になります)

負けトレードの場合の損失 平均1円で計算(ドル・円の場合は1万ドルあたり1万円の損失になります)


概算にはなりますが、だいたいの目安にはなると思います。

相場の世界では6割以上予想が当たれば成功などということをよく聞きます。

しかし何をもって6割といっているのかがいまいち不明なことが多いです。

上がるか下がるかの予想なのか、いくらまで上がるかの予想なのか、

そのあたりがはっきりしないと、なんの意味もない数字です。


よく的中率7割とかって商材の謳い文句があったりしますが、

なんの的中率かがわからなければ、7割りでもマイナスのトレードかも知れません。

たとえば、その日のトレードが単に前日より上がる下がるの予想の的中率であった場合、

1日目・・・上がる予想 的中○

2日目・・・下がる予想 的中×

3日目・・・下がる予想 的中○

  ・

  ・

  ・

10日目・・・上がる予想 的中○

などの結果が得られて、10日中予想が的中した日が7日、外れた日が3日あったとします。

しかし予想が的中した日の変動が平均1円、外れた日の変動が平均3円だったりすることも考えられます。

これだと10日間予想にしたがってトレードを行い、的中率7割のトレードを行ったにもかかわらず、

10日間でマイナス2円(1日1万ドルの取引として-2万円)のトレード結果ということになります。

さらに、取引には諸経費(取引手数料など)もかかります。

予想が当たっても損失のほうが多ければ、的中率が高くても意味がないのです。


つまりトレードにおいては儲け(利益がいくらでてるか)が重要であり、

勝率や的中率などというものは意味のない数字であることが多いのです。