必要とされること～エドウィン･ファンデルサール～

今夜はチャンピオンズリーグのファイナルがあります


サッカーファンにとって年に一度の総決算
バルセロナ優勢と言われていますが
決勝は一発勝負

グアルディオラ体制一年目にはユナイテッドに完勝し欧州制覇しましたが
ライカールト時代はセミファイナル2ndレグにアウェイで敗れています
また今回の舞台はロンドンの聖地ウェンブリーなのでどちらが勝ってもおかしくないです


去年はバイエルン-インテルという対戦カードでしたが再びスペインとイングランドによる対戦です



何といってもユナイテッドの注目は
ファンデルサール
今日で現役引退です


彼はいつの間にか世界を代表するＧＫになっていました
今やその安定感は世界一
精神的に悟りを開いたかのように安定していて
家族と一緒に過ごす時間を大切にしたいという理由から代表を引退した後もオランダ国内から復帰を望む声が集中しユーロでまさかの代表復帰

クラブの方も現役を引退する意志は常にありながらも毎年のように監督からもう一年もう一年と延長をお願いされ契約更新を続けてきました
あの年齢であそこまで必要とされる選手はなかなかいないです


そしてついに今回惜しまれながらの現役引退
未だにすごく惜しいと感じていますし世界中のＧＫに希望を与えるような素晴らしいキャリアだったと思います
現役生活はこの年齢までトップレベルで続けられるんだという最高のお手本になったのではないでしょうか


マンチェスターユナイテッドの輝かしい歴史に名前を残すことになったファンデルサールは

日本とも少しだけ縁があり
稲本潤一とはフラム時代にチームメイトでした
川口能活は目標にいつもファンデルサールの名を挙げています
また中村俊輔から芸術的な２ゴールを決められたのも彼でした



ゴールキーパーというポジションは損なことが多くていわばマイナスかゼロかの世界

ディフェンスのミスでどうしようもないような場面からが彼等の出番だったりします
いきなり味方から不用意なバックパスをされたりします
素晴らしいゴールの映像には引き立て役として登場します
ポジション争いは最も厳しいです
ギリギリの場面ではボールと間違えて顔を蹴られたりします



ゴールキーパーは一番地味なポジションですが言い換えると一番重要なポジションです

世界一安定感のあるゴールキーパーが引退する今日の試合

ボクは今からドキドキしています