はじめまして
眠れない夜やお買い物の行き帰りに、NHKラジオの「聞き逃し配信」で朗読を聴くことがあります。
最近は 「朗読の世界 村上春樹短編集 『女のいない男たち』」から「イエスタデイ」(15分×7回 朗読:山像かおり)を聴いてきました。(今日あたりでこのシリーズは配信終了するのかな)
先日までは短編集 『女のいない男たち』から「ドライブ・マイ・カー」(15分×8回朗読:勝村政信)でした。
毎回15分だけど「聞き逃し」ではまとめて聴けるのが嬉しい。ベッドの中で聞きながら寝落ちしてしまうこともあるけど…それもまた気持ちいい。 寝落ちのときはあとでまた聞き直します。
両作品(「ドライブ・マイ・カー」と「イエスタデイ」)はアカデミー賞国際長編映画賞を受賞した映画『ドライブ・マイ・カー』の原作とされる村上の話題作です。私はその映画をまだ観ていないけど、朗読で聴くと映画のイメージが浮かんできます。
じつは私は、今まで村上作品を紙の本で読んだことはないんです。NHKラジオで2013年頃に「英語で読む村上春樹」という番組があって、その番組を聴き、そのテキストは読んでいたことがあります。
1作品を数ヶ月かけて英語で読む番組でしたが、4、5年続いたと思います。結局、英語にはついていけず、途中からテキストを読むのをやめて、放送は家事をしながら(日本語部分だけ)聴いていました。
取り上げられた作品は
私が読んだ(聴いた)村上作品は以上がすべて。
なにかおもわせぶりな表現や展開だなぁ、などと思ったりしたことも以前は、ありました。いまは素直に愉しむうことができます。
そのようなわけで、私は村上作品の熱心な読者ではないけれど、朗読で聴いていて、村上の世界にけっこう引き込まれます。リズミカルな平易な会話や文章が、普通の日常となにか奇異な世界がおりまぜの感じ…
登場人物の心理や感情が細やかで、巧みな朗読者の声や表現がそれを引き立てていますね。
村上春樹っ作品の朗読は、眠れない夜のお供にぴったりでした。夢と現実の境界線をさまよう感覚がいいですね。
NHKラジオの「聞き逃し配信」の「朗読の世界」では、 いまフランソワーズ・サガンの「悲しみよこんにちは」(朗読:戸田菜穂、全25回)が聴けます。
https://www.nhk.jp/p/roudokusekai/rs/YR96XR51MZ/