予知困難!? 南海トラフ巨大地震予知に残された可能性
内閣府の中央防災会議の作業部会が28日に公表した南海トラフ巨大地震対策の最終報告で、東海地震の直前予知は難しいとの報告がまとめられた。
東海地震に関しては長期にわたり観測態勢が築かれてきたが、報告書では「前兆滑りが検知できず地震が発生することや、検知されても地震が発生しないことはあり得る」としている。東日本大震災で前兆滑りが観測できなかったために、確実性が疑問視されたという。
地殻変動を検知するひずみ計の観測網による予知の限界を示したものと言える。
しかし、千葉大学理学部地球科学科の服部克巳教授は、別のアプローチから地震予知の可能性を指摘している。
NHKの番組「サイエンスZERO」2012年7月29日放送「地震予知!上空に現れた謎の異変」で紹介されていた内容によると、地球と宇宙の境目、高度約80km~500kmの間に存在する電離層に東日本大震災の数日前から電子の異常な増加が見られたというのだ。
また番組ではNASAの研究チームが提唱する「ラドン仮設」を紹介している。東北沖の震源となったプレートの境目上空に、熱エネルギーの放出を観測したという。大震災の起こった3月11日の前日の3月10日に最高値が観測されており、トルコや中国の大地震でも同様の観測がなされている。これは地震前にプレート内部の岩盤が破壊されることでラドンガスが発生し、熱が生まれたのではないかとしている。
著作権の問題があるので、拙筆の手元にある同番組を録画したものをみなさまにお見せすることはできないが、見る手段をお持ちの方は是非ご覧頂きたい。
中央防災会議の作業部会は地震の予知に敗北宣言寸前だが、是非とも新しい手法も取り入れて予知の精度を高めて欲しいものだ。