『アイデアのちから』Made to Stick


をよみました。

効果的なアイデアの組み立て方を、以下のチェックリストに

照らし合わせていくことで実現できるということを

わかりやすい事例とともに紹介しています。


コミュニケーションを仕事にしている立場からは、

「知の呪縛」というものに自分も陥りであることを再認識

させられました。


もっと若いときに読みたかったと思うほどでした。


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◆アイデアを記憶に焼き付けるSUCCESSチェックリスト
①単純明快さ Simple
②意外性 Unexpected
③具体性 Concrete
④信頼性 Credible

⑤感情 Emotional
⑥物語 Story


◆ある状況を頭の中でリハーサルしておくと、実際にその状況になったとき、
適切な行動ができる。

※何事にも準備が大切:シミュレーションの重要性

◆「知の呪縛」
いったん何かを知ってしまったら、それを知らない状態がどんなものか、
うまく想像できなくなる。そうなると自分の知識を他人と共有するのは
むずかしい。聴き手の気持ちがわからないからだ。

※これをどれだけ意識して行動できるかがコミュニケーションのカギ。

◆「聴き手の解釈は自分のメッセージの核を保っているか」と自問する
必要がある
自分の伝えたい核となるメッセージを頭に刻んでおくこと。
「核となるアイデアの眼鏡」をかければ、見聞きする様々なアイデアを
その視点から選別できる。

アイデアを発見するのが得意な人は、創造が得意な人に必ず勝てる。
どんなに創造性があるといっても、一人の生み出す優れたアイデアの数は、
世界に生まれ続ける優れたアイデアの数にかなわないからだ。

◆アイデアを多くの人の記憶にやきつけたのは、物語をつかって証明したり、
感情に訴えたり、10のことをいわずに1点だけを強調した学生だった。

話術に長けた頭の良い人がアイデアを聴き手の記憶に焼き付けられない理由
①大量の情報の中にリードを埋没させてしまう癖
②メッセージよりもプレゼンテーションを重視する傾向

◆企業経営者は、パワーポイントのスライドで結論を見せれば、アイデアは
伝わったと思うらしい。だが、していることはデータの共有だ。

※データの共有だけで終わっては、何も変わらないし、自己満足に過ぎない。
相手の記憶に残るように工夫することを忘れてはいけない。

◆アイデアを聴き手の記憶に焼付け、後々まで役立たせるためには、
聴き手を次のような状態にする必要がある。

①関心を払う(←意外性がある)
②理解し、記憶する(←具体的である)
③同意する、あるいは信じる(←信頼性がある)
④心にかける(←感情に訴える)
⑤そのアイデアに基づいて行動できるようになる(←物語性がある)

単純明快さは様々な段階で役立つ。もっとも重要なのは、
言うべきことを教えてくれる点。