◆ groundswell活用の意義
groundswell活用という視点で顧客とつながることで、中長期的に効率的な戦略をたてていくのに必要な“a culture of responsiveness”(顧客視点でものを考え、彼らの意見を聞きいれ、対応していく文化)を成長させることができる。
つまり、顧客との関係性が確立されることで、コンスタントな顧客からのフィードバックにより、製品・サービスを正しい方向に発展させていくことができる。また、仮に間違った動きを起こしたとしても、迅速に軌道修正をおこなうことができるようになるのである。
◆新しいテクノロジーを評価するときのポイント
①人々をお互いにむすびつけるやり方に、新しさがあるか?
②人々が使うのに、手間がかからないか?
③企業でなく、使うユーザーにとって恩恵をもたらすものかどうか?
④コミュニティに参加する人々自身がコンテンツを生み出し、そのコンテンツからお互いに恩恵を得ることを可能にするようなものであるかどうか?
⑤パートナーシップを呼び込むようなオープンなプラットフォームであるかどうか?
◆Social Technographics Profile:、「どんな人がどんなサービスを利用して、オンラインでの『会話』に参加しているのか」という傾向を知るための具体的な手段
ソーシャルメディアに対する関与度の高さ(積極性)に応じて、ユーザーを6つのカテゴリーに分類。
アプローチしたいユーザーが、どのカテゴリーに属するのか知ることで、適切なコミュニケーション戦略をとることができるところに、このカテゴリー分類の意味がある。
①"Creators"
自分のブログ・HPをつくっている。
自分でつくったビデオ・音楽・音声などをアップロードする
記事や小説などを書いて投稿する
②"Critics"
製品やサービスの評価・レビューをおこなう
他の人のブログにコメントする
フォーラムに参加する
ウィキペディアの記事を追加・編集する
③"Collectors"
RSSフィードをつかう
ウェブサイトや写真にタグ付けをおこなう
ウェブサイトで投票する
④"Joiners"
SNSに登録・参加する
⑤"Spectators"
ブログやフォーラムを読む
投稿されたビデオを見る
ポッドキャストを聞く
他の人の評価・レビューを見る
⑥"Inactives"
上記のような活動は何もしない
※各企業は自社の顧顧客、あるいは対象とする人々(想定ターゲット層)の分布構成に応じて、「最適なツールを活用した施策を選ぶべし」となります。たとえば、「ターゲット層のなかに"Joiners"が多ければSNSなどのコミュニティで施策を行うと効果的であり、一方受動性の高い"Spectators"が多い場合には、いくらブログや動画共有サービスのプラットフォームを用意しても無駄に終わる可能性が大」という方向性の指針がこのSTPでわかるそうです。
「新たな技術が次々に登場したり、流行の手法がめまぐるしく移り変わるなかでも、常に対象とする人々のことを最優先に考えて施策を立案・実行すれば、大きく外すことはない」との、極めて妥当な洞察に基づいた考えと解釈しました。