「グリーンスムージー」でなくても野菜は取れる
「グリーンスムージー」とは、HITOエンタープライズの登録商標で、生の緑の葉野菜・フルーツ・水をブレンダーで混ぜ合わせた飲み物のこと。
「グリーンスムージー」の手法を用いると、野菜と果物が持っている各種ビタミン、ミネラル、酵素などを、生のまま摂取することが容易になる。
私たちの身体の抗酸化力・免疫力・代謝力をアップするために有効な方法であり、ダイエットにも寄与することから、最近ファンが増えている様に思う。
私自身、野菜と果物をミキサーにかけて作った生ジュースを毎日飲んでいて、体調が好転したのを実感している。
で、いろんな会合で、健康意識の高い人に会ったときに、
「最近、生の野菜ジュースを飲んでるんですよ」
と切り出すと、10人中1人くらいの人から、「あ、グリーンスムージーですか?・・・私もやってますよ」
という答えが返ってくる。
エバーライフのTさん、美容ライターのKさん、アフィリエイト仲間の主婦Sさんなど。
私は「グリーンスムージー」を飲んでいるという意識はなく、「果物と葉物野菜の生ジュース」を飲んでいると思っている。
繊維カスをこすジューサー方式とは違い、ミキサー(ブレンダー)で細かく粉砕して、全部飲むというやり方なので、食物繊維の摂取もでき、すぐれた飲み物だと思う。
三食のうち一食を「果物と葉物野菜の生ジュース」に置き換えると、一日の総カロリー摂取量が抑えられるので、カロリー制限をしている人には好ましい手法ではないだろうか。
各種ビタミン、ミネラル、酵素はふんだんに摂取できる上に、「油っこいものを食べたくなくなる」という嗜好の変化もおまけについてくるように私は感じている。
なかなか素晴らしい栄養摂取の方法なので、知人に勧めることにしている。
だがしかし・・・。
「グリーンスムージーは嫌いだ」という人も、たしかに存在するのだ。
「野菜だけじゃなく、甘い果物も入れるので、おいしい飲み物ですよ」
と勧めても、どうも受け入れてもらえない。どうかすると果物に言及して、
「果物には糖分があるから、毎日飲んだら太りそう・・・」
などと、別次元の心配を口にしたりする。
「一食置き換え」なのだから、果物の糖質は心配には及ばないと私は考えているのだが。
「果物と葉物野菜の生ジュース」は、万人向けではないのだろうか?
私は「グリーンスムージー」という言葉で囲い込まれてしまうことにも問題があると思う。
その点、藤井香江さんの「朝ジュースダイエット」(講談社)の考え方は、自由だ。
葉物野菜へのこだわりはなく、酵素・ビタミン・ミネラル・抗酸化物質を生の食材から摂取することを基本としている。
ときには果物だけのジュースでも構わない。
ミキサーを回す時間がないときは果物をかじるだけでもいい。
と、いたって気楽である。
「朝ジュースダイエット」は「酵素たっぷりでやせ体質になる!」というキャッチーな副題がついているダイエット本だが、目指すところは「健康を手に入れる」ことだと思う。
公式HPの「世界中で広がり続けるグリーンスムージーの輪が、健康で美しくなりたいと願うすべての人にハッピーをもたらしますように!」という表現にみられるように、どうやら、「グリーンスムージー」は「健康思想運動」として、位置づけたほうがよさそうである。
普及のために、登録商標で拘束してしまうのは、得策なのだろうか?
「グリーンスムージー」でなくても野菜は取れるので、私は心配していない。
「果物と葉物野菜の生ジュース」を続けていくつもりだ。