以前に俳優のディーンフジオカさんが『自分はアイデンティティクライシスが他の人と比べて遅く、一時大変だった』とテレビで話していた。

アイデンティティクライシスとは、簡単に言うと自己喪失。
「自分は何者なのか」「自分にはこの社会で生きていく能力があるのか」という疑問にぶつかり、心理的な危機状況に陥ること。
両親のどちらかが他国籍な場合(ハーフの方)や、自分の国籍と異なる土地で育った人の場合、特に10代で陥りやすいんだとか。


私にとってグルテンフリー生活は、まさに『アイデンティティクライシス』そのものだった。
例えるなら、今まで雨雲に覆われた空の下でずっと暮らしていた人が、世界はそおいうものだと信じて生きてきた人が、突然、南国の青空の下に連れてこられた感じ。
(って、わかりづらいな…タラー

でもずっと心の中に漠然とあった悲しさや苦しさが、ある日突然、何の前触れもなく消えてなくなった。(小麦をやめたら)
嬉しいことなのに。
何より喜ばしいことなはずなのに。
急激すぎる心の変化について行けない…


表現しようのない、誰にも理解されないだろうこの気持ちを、ブルーハーツが何十年も前に代弁してくれていたことに今日ふと気がついた。



赤薔薇   ピンク薔薇   赤薔薇   ピンク薔薇   赤薔薇   ピンク薔薇   赤薔薇

情熱の薔薇

永遠なのか 本当か
時の流れは続くのか
いつまで経っても変わらない
そんなモノ あるだろうか

見てきたものや聞いたこと
今まで覚えた全部
デタラメだったら おもしろい
そんな気持ちわかるでしょう

答えはきっと 奥の方
心のずっと奥の方

涙はそこからやってくる
心のずっと奥の方

なるべく小さな幸せと
なるべく小さな不幸せ
なるべくいっぱい集めよう
そんな気持ちわかるでしょう

答えはきっと奥の方
心のずっと奥の方

涙はそこからやってくる
心のずっと奥の方

情熱の真っ赤な薔薇を
胸に咲かせよう

花瓶に水をあげましょう
心のずーっと奥の方



赤薔薇   ピンク薔薇   赤薔薇   ピンク薔薇   赤薔薇   ピンク薔薇   赤薔薇


ブルーハーツの曲を、友人に借りたカセットテープで初めて聞いた時の衝撃。
私は今でも忘れません。

音楽と、言葉の持つの力って、やっぱりすごい…
この気持ちは、ずっと私の中にある気持ち。
空が晴れても、曇っても、変わらないモノ。
私にとっての情熱の薔薇は…