調味料には小麦が含まれる商品がとても多いです。

メーカーや商品によってもバラつきがあるので、ぜひ可能な限り原材料名をチェックしてください!(私の失敗談より)

 

注意 調味料

  • しょうゆ
  • 醸造酢
  • 穀物酢
  • モルトビネガー(すっぱいブドウ酒)
  • ホワイトビネガー
  • 玄米シロップ(大麦麦芽酵素を使用)

 

  • 味覇(ウェイパー)
  • 顆粒だし
  • 鶏ガラスープの素 
  • オイスターソース
  • 甜麺醤 
  • コチュジャン 
  • コンソメ 
  • マヨネーズ
  • ドレッシング 
  • カレーやシチューのルウ 
  • スイートチリソース

 

※小麦が含まれない商品も一部にあります!



たまり醤油について

「たまり醤油はグルテンフリー」という記述をよく目にしますが、市販されているたまり醤油の多くには小麦が使用されています。

グルテンフリーなのは昔ながらの製法で作られた一部のたまり醤油のみです。注意してください。



麦芽糖について

麦芽糖は「マルトース」といわれる二糖類で、麦芽や水飴・さつまいもなどに多く含まれています。麦芽糖はお菓子などに使用されている場合がありますが、必ずしも大麦が原料ではなく、主な原料とされているのは、とうもろこし・さつまいも・じゃがいもなどのでん粉となります。

ただし大麦や小麦からつくられている場合もあり、その場合はグルテンが含まれている可能性があります。

とはいえ麦芽糖は一般的に精製され、たんぱく質は残っていない場合が多く、その場合は原材料に関わらずほぼ安全だと考えても良いようです。

 

 

注意 添加物

  • デキストリン
  • たんぱく加水分解物(麦)
  • 小麦由来のでんぷん
  • 一部のサプリメントのカプセル

 

デキストリンについて

デキストリンは、とうもろこし・じゃがいも・米・小麦などといった穀物やいも類のでん粉に、熱を加えて分解したもので、食品に粘度を与えたり、分離するのを防いだりする目的で使用されます。
甘味料として知られる麦芽糖は同様にでん粉からつくられますが、デキストリンはでん粉を麦芽糖に分解する途中段階で生じるものとなります。
つまり、デキストリンはでん粉を加水分解して麦芽糖に至るまでの中間産物ですが、あまり分解度合いが進んでいない段階の物質になります。
そのため小麦を原料にしたデキストリンの場合、グルテンの成分が消失するところまでには至っておらず、少量のグルテンが残っているといわれています。小麦由来のでん粉を用いたデキストリンにはグルテンが残っている可能性があるため注意したほうが良いともいえますが、それでも含有量はごくわずかとなります。
 
またデキストリンの原材料に小麦が使用されていることは稀で、主にとうもろこしが原材料となることが多いようなので、摂取しても問題ない場合のほうが多いかと思われます。
 
※アメリカ製品の場合、小麦由来のデキストリンであってもグルテンの含有量が20ppm以下であればグルテンフリーと表示されます。セリアック病の人でも問題なく摂取できているケースもあるようです。
 
 

たんぱく加水分解物について

たんぱく加水分解物は「たんぱく質」を含む動物性(豚肉・牛肉・魚など)や、植物性(大豆や小麦)の原料を「加水分解」して得られます。(加水分解の方法は、塩酸や酵素を使います。)
 
加水分解して得られるものは、たんぱく質の最小単位である「アミノ酸」や「ペプチド(アミノ酸がいくつかくっついたもの)」で、食品の風味や味の調整に使うのが一般的です。
 
たんぱく加水分解物は、原則として加水分解物は分解前のものよりも分子量が小さくなるので、アレルギーの元にはなりづらくなります。ただし小麦加水分解物は、様々な小麦加水分解物がある中で、分子量の大きい物を使用した場合、アレルギー症状がでるようです。
 
従って、加水分解物によるアレルギーの例は多くないと思われますが、極端な例として「グルタミン酸ナトリウム」に対するアレルギーがあるそうです。
グルタミン酸ナトリウムとは「味の素」のことです。
多量の遊離グルタミン酸を体内で処理できない特異体質者やアレルギー・ぜんそく患者は、摂取すると体調や症状の悪化を招く恐れがあるようなので、グルタミン酸アレルギーのある人は、加水分解物にも注意が必要です。
 
※スナック菓子・せんべいなどの原材料名に表示される「調味料(アミノ酸等)」の多くは、グルタミン酸ナトリウム(味の素)のことだそうです。
 
 

サプリメントのカプセルについて

インターネット上でグルテンを調べていると「サプリメントのカプセルの結着剤としてグルテンが含まれている」という内容の記事をよく目にします。
しかし特定原材料である「小麦(麦)」は表示義務がありますので、含まれる添加物は必ずラベルや説明書の成分に記載されています。成分に「麦」の表記がなければ問題ないと思われます。
 
ちなみに薬を包むコーティング剤には色々なものがあるそうです。
薬の苦みを抑えるために乳糖やでんぷんで作られたもの、胃で溶けずに腸で溶けるセルロース由来のものなどが代表的だそうです。
サプリメントですと、艶だしとして天然樹脂が使われているものや、牛骨や豚の皮のゼラチンがカプセルに使用されているものもあります。表面だけでなく錠剤を作るための添加物も、多かれ少なかれ含まれているそうです。